モーゼルワインの町、そして中世から続く整った街並みを伝える貴重な場所として、多くの観光客が訪れるベルンカステル・クース。町のハイライトといえば旧市街のマルクト広場ですが、町から少し離れたブドウ畑の上にも言わずと知れた絶景スポットがあるのです。

それが、今回紹介するランツフート城。廃墟として残る城からは、目の前で大きくUの字にカーブするモーゼル川の絶景が楽しめます。

ランツフート城へは、マルクト広場の脇にある細い道を上っていきます。幅の狭い写真の家を目印にすると分かりやすいでしょう。

しばらく進むと、町から抜けてワイン畑の中へ。ここからは坂道もきつくなり、頭上からはサンサンと太陽が照りつけます。

道中の景色を楽しむのも忘れずに。ブドウの間から見えるのは、先ほどまでいた旧市街。

町から城までは約600mの距離ですが、坂道を上っていくので実際はもっと長く感じるかもしれません。体力に自信のない方は、町から走っているミニ機関車の利用も検討してみてください。

ランツフート城の歴史は、今から2000年以上前のローマ時代にまで遡ります。かつてローマ人が防衛目的で築いた城塞が、後に城の基礎となりました。現在の建物はトリーア大司教により13世紀頃に築かれたといわれています。

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