館内に展示されているのは、歴史に名を残す航海を行った本物のコンチキ号。実物を目の当たりにすると、「こんなに原始的な船で何ヵ月も旅したなんて!」と驚かずにはいられません。
加えて、コンチキ号の後に57日間で6100キロを横断した「ラー2世号」も見学できます。帆に描かれた赤い丸は日の丸のように見えますが、これは「ラー」、つまり太陽のこと。
ラー2世号による遠征は、ヘイエルダールが日本人カメラマンを含む8ヵ国から集まった乗組員とともに達成した偉業でした。
公式サイト:http://www.kon-tiki.no/en/
・フラム号博物館
コンチキ号博物館の目と鼻の先に位置するのが、「フラム号博物館」。北極海流の研究のために造られた全長39メートルの巨大な帆船で、その名は「前進する船」を意味します。
館内に足を踏み入れると、吹き抜け構造の建物の真ん中に、フラム号がデーンと鎮座する光景が目に飛び込んできます。
1893~1912年にかけて3つの重要な探検に使用されたフラム号は、北極と南極の両方の極点に到達。海氷の圧力に耐えられるように設計されており、「史上最強の木造極地探検船」ともいわれています。
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