フラム号が活躍した探検のなかでも特に有名なのが、ノーベル平和賞を受賞したフリチョフ・ナンセンによるフラム号遠征。ナンセンの指揮で北極に向かったフラム号は、北極の平原に3年間も閉じ込められてしまったものの、氷に押しつぶされることなく再び浮き上がり、無事帰還を果たしたのです。
フラム号博物館では、フラム号遠征に関する資料の展示はもちろんのこと、フラム号の船内も見学可能。機械室や操舵室、台所、ダイニングルーム、寝室などが、人形とともに当時のままに再現されており、フラム号の大きさが実感できます。
・ノルウェー海洋博物館
フラム号博物館に隣接する「ノルウェー海洋博物館」は、世界有数の海洋国家であるノルウェーの海に関する博物館。
現存するものとしてはノルウェー最古といわれる2200年前の木製ボートの残骸から、憲法制定100周年記念の帆船、客船、タンカーにいたるさまざまな船の模型や船具、航海用具などが展示されていて、海や船が好きな人にはたまらない内容。
海の風景を描いた絵画を展示するコーナーもあり、ノルウェーの歴史と文化における海の重要性が肌で感じられます。
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