トルコ最大の都市イスタンブール。金角湾に架かる旧市街と新市街を結ぶガラタ橋は、イスタンブールの観光名所のひとつ。連日、地元の多くの釣り人で賑わい、海峡を忙しく行き来する船が橋の下をくぐり、橋の袂では多くの屋台が出店されています。
一見どこにでもあるようなこの橋が観光スポットに挙げられるのは、そこから見える美しい景観と、名物のサバサンドのためです。
ガラタ橋にやってきた旅人が、思わずうなる景観、それは橋から見えるスレイマニエ・モスク。
オスマン帝国を最盛期に導いたスレイマン大帝のために建てられたモスクが、旧市街の丘の上に堂々と聳え立っているのです。街の雑踏をよそに、凛と建つその荘厳な姿に、言葉を失って見入ってしまうでしょう。
そして反対の新市街に視線を向けると、そこには丘の上からひょっこりと顔を出しているガラタ塔があります。昔は見張り塔や灯台として、現在は観光客が連日列をなす展望スポットとしてその役目を果たしています。
ガラタ橋から見える、なんともイスタンブールらしい雰囲気に酔っていると、どこからともなく焼き魚の匂いが。その正体は、橋の袂で販売されているイスタンブールのソウルフード、サバサンド。
そう、このガラタ橋の名物は、イスタンブールならでは美しい景観だけではないのです。地元の人はもちろん、観光客たちも美味しそうにサバサンドを頬張る姿はまさにガラタ橋付近の風物詩。
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