15日のビットコインは、83.7~89.0万円で推移している。前日に高値91.5万円をつけた反動から、夜間(海外時間)は売りが優勢となり、早朝には83.7万円まで下押した。その後、朝方にかけてリバウンドをみせると89万円まで上昇、日中は88万円を挟んだもみ合いが続いた。足元では米証券取引員会(SEC)が、ビットコインETFの可否判断を延期したことが伝わったものの、大きなインパクトにはつながらなかった。今回判断が見送られたのは、投資運用会社ビットワイズが今年1月に申請したもの。最終判断期限が10月であることや、本命と目される米投資運用会社ヴァンエックらによるものではなかったことが売り材料視されなかった背景にあるようだ。また、世界最大手の仮想通貨取引所バイナンスが本日正午より、メンテナンスを開始した。6~8時間ほどを予定しており、メンテナンス後には不正アクセス発覚後に停止していた入出金が再開する見込み。3月に行われたメンテナンス明けの際には仕掛け的な動きが散見されたこともあり、今回も動向が注目されよう。