米国家経済会議(NEC)委員長だったゲーリー・コーン氏がアドバイザーとして就任しているブロックチェーン技術を手掛ける新興企業(スタートアップ)、スプリング・ラボは不正対策プロジェクトで2300万ドルの資金を集めた。ブロックバスターやビヨンドミートなどの初期出資を行ったグレートポイントベンチャーが出資している。

同社はさらにジェネラルモーター傘下のベンチャーキャピタルとも連携して、自動車不正モニターアプリの開発に取り組む。スプリング・ラボのCEOによると、イニシャルコインオファリング(ICO)を実施する計画はないという。

コーン氏は昨年10月に同社のアドバイザーに就任。そのほか、シーラ・ベアFDIC前総裁などもアドバイザーとして参加している。

同社は個人や企業に対する融資の承認において信用調査会社Eqifaxのような中央集権化した事業体を取り除くシステムの開発に取り組んでいる。昨年10月のプレスリリースでは、自社の技術を使い銀行やデータプロバイダーがクレジットや識別情報をより効率的にやり取り可能となることを目指すと説明している。