ミラー氏は、2014年に発生したマウントゴックス事件(当時世界最大の取引所だった日本にあったマウントゴックス社による横領事件)の際に、CNBC(米国のニュース専門放送局)のインタビューにおいて、「資産の100%を失うか、120倍の利益を出すかだ。私はこのリスクへの報酬はOKだと考える」と発言している。つまり、資産のなかで失ってもよい程度の資産を暗号資産市場に投資することで、大幅なリターンを得る可能性をつくることが「1%投資法」の基本的スタンスである。仮に1%が100倍となれば、当初の金融資産は2倍となる。必ずしも全資産の1%にこだわる必要はなく、「1%投資法」の本質は、失ってもいいと思える金額で暗号資産投資を行うことの重要性を説いているのである。ハイリスク・ハイリターンのためポートフォリオに入れる割合はコントロールするべきだとは思うが、失ってもいいと思われる資産の一部をビットコインに投資しておくのは面白いと考える。