新型コロナウイルスの感染が全世界で拡大し、問題の長期化も懸念される中、多くの人が治療薬とワクチンの開発を熱望している。

だが、新薬の開発には多くの費用が必要となる。三井住友信託銀行は新型コロナウイルスに対するワクチン・治療薬の開発を行なっている大学などへの支援を目的とした「新型コロナワクチン・治療薬開発寄付口座」を5月21日に開設した。

趣旨に賛同した個人が寄付を行なえる。WEB上での申込みが可能で、申し込むと振込先がメールで通知される。振込先に入金すると、三井住友信託銀行が各寄付先に送金する。

寄付先は以下のとおり。東北大学、北里研究所、東京大学、東京理科大学、名古屋大学、金沢大学、京都大学、大阪大学、岡山大学、広島大学、愛媛大学、九州大学。

寄付先を指定することが可能だが、特に希望がない場合は、三井住友信託銀行にまかせることもできる。

寄付金は1万円以上の1万円単位で、上限はない。寄付金は確定申告の際に寄付金控除の対象となる。寄付の受付期間は2020年7月31日までの予定となっている。

なお、三井住友信託銀行も新型コロナウイルスの感染症対策に取り組んでいる国内の大学を選定し、1大学につき1000万円の寄付を行うことを発表している。