セキュリティトークンを用いたエコシステムの構築を推進する一般社団法人日本セキュリティトークン協会(JSTA)は12日、Merkle Science(マークルサイエンス)が賛助会員として入会したと発表した。

マークルサイエンスは、ブロックチェーン上の暗号資産(仮想通貨)取引の監視・追跡・解析を行う企業。同社の入会により、JSTAの企業会員コミュニティは、正会員8社・賛助会員15社となったと報告している。

今後について、JSTAは「引き続きコミュニティの拡充に努めるとともに、日本国内外におけるセキュリティトークンを用いたビジネス創出に貢献していく」とコメントしている。

セキュリティトークンとは、株式や債券など実社会における資産をブロックチェーン上でトークンとして管理するもののことを指す。近年、セキュリティ・トークン・オファリング(STO)によって資金を調達する企業が生まれ始めており、国内のいくつかの仮想通貨取引所もこれに対応することを視野に入れて証券業へ参入する準備を整えるなどの動きを見せている。

日本セキュリティトークン協会は2019年5月27日付で発足した非営利団体である。セキュリティトークンの技術、制度、ビジネスに関して、調査、研究、普及・啓発活動等を行うことで、セキュリティトークンを用いたエコシステムを構築し、日本経済の健全な発展に貢献することを目的に活動しているという。