日本ホテル(株)が運営する「JR東日本ホテルメッツ」が、6月27日に神奈川県横浜市桜木町に「JR東日本ホテルメッツ 横浜桜木町」をオープンさせた。東日本で展開するホテルメッツの中でも、部屋数などを含めて最大規模となるホテルだ。

駅から徒歩1~3分圏内という抜群の立地のよさを誇るホテルメッツなだけあって、ホテルメッツ 横浜桜木町もJR桜木町駅からわずか徒歩1分でアクセスできる。レストランや喫茶店、スーパーなどが入った商業施設「CIAL 桜木町 ANNEX」が6月27日にオープンしたが、ホテルメッツ 横浜桜木町はこちらの3~12階を占めている。

3階にあるロビーには、タッチパネル式のセルフチェックイン機が4台並ぶ。チェックインとチェックアウトの手続きはセルフで行なうことができる。チェックインの手続きは4ステップ、チェックアウトはカードキーを挿入するだけと非常に簡単。

様々なニーズに対応したホテル内の設備

記者は実際にスーペリアシングルの客室に宿泊した。客室のデスクには、電源が2つとUSBポートが備え付けられていて、フリーwifiも利用可能。ビジネス目的での宿泊でも、デスクワークを問題なく行なえる(ベッド脇にも電源とUSBポートが1つずつ用意されている)。

テレビではYoutubeやNetflixなどの動画アプリを利用できる他(Netflixなど有料のサービスは入会済みの人が利用可能)、レストランやコインランドリーの混雑状況をチェックできる点も便利だ。

そのコインランドリーがある3階には、喫煙所、授乳室なども用意されている。長期滞在やファミリーでの利用など、様々なニーズに対応できる設備がそろっているのだ。

ホテルメッツの宿泊プランには朝食付きのものもあり、その朝食は1階のフードホール「KITEKI」で食べられる。神奈川県の産直食材を使用したこだわりの朝食で、洋食と和食のどちらかを選ぶことが可能。記者は和食を選んだが、半熟卵の卵かけご飯も非常に美味だった。

明治に活躍した蒸気機関車も展示

フードホールがある1階の施設としては、旧横濱鉄道歴史展示「旧横ギャラリー」も必見だ。桜木町駅が日本で最初の駅だったことにちなんだものである(当時の駅名は横浜駅。1915年に桜木町駅に改称した)。1872年の鉄道創業時に実際に活躍していた110形蒸気機関車が展示されているだけでなく、パネル展示や明治初期の横濱停車場と街並みを再現したジオラマなどもあり、非常に充実している。鉄道ファンならずとも見入ってしまうことだろう。

ホテル周辺にはみなとみらい、赤レンガ倉庫、横浜中華街など、観光スポットもたくさん。シブい飲み屋が集まった横浜一番の飲み屋街である野毛も徒歩圏内にあるので、お酒好きの人ならぜひ訪れてみていただきたい。

立地とホテル内の設備もすばらしく、ビジネスから観光まで幅広いニーズに応えられるホテルが誕生した。前述のとおり、桜木町駅は日本における鉄道発祥の地。最新の設備を備えたホテルメッツに泊まって、懐古と先進の融合を堪能してみては?