「大阪」と聞くと、“コテコテ”の看板とディープな下町の喧噪に満ちた「新世界」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

2021年9月10日、“ディープな大阪”を象徴する新世界のど真ん中に「Willows Hotel 大阪新今宮」がオープンしました。

新今宮周辺といえば、日雇い労働者が集まる通称「ドヤ街」があり、コロナ前は安い宿泊費に引かれてやってきた外国人バックパッカーの姿も目立っていたエリア。インバウンドによって新しいカルチャーが生まれ、若者向けのカフェやゲストハウスも増えていました。

そんな新今宮エリアにあって、「Willows Hotel 大阪新今宮」は、同エリアにあった従来の宿泊施設とはひと味違うシックなホテル。実際に宿泊してきたので、その模様をレポートします。

・通天閣と天王寺動物園のあいだに建つシックなホテル

通天閣と天王寺動物園のあいだ、「Willows Hotel 大阪新今宮」はまさに「新世界のど真ん中」というロケーション。JR新今宮駅・大阪メトロ動物園前駅からは、徒歩約6分。有名な「ジャンジャン横丁」を抜けて少し歩くと、突如として真新しい高層ホテルが目に飛び込んできます。

外観からして、これまで新今宮エリアにあった簡易宿泊所やゲストハウスとは一線を画す落ち着いたデザイン。客室数は227室で、新世界エリア最大規模を誇ります。

「Willows Hotel」という名称には、「自由の象徴である柳(willow)のように、枠にとらわれることなく柔軟な発想や遊び心で、ゲストの期待を越える“価値ある滞在”を演出したい」という想いが込められているんだとか。

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