ソーシャルメディア大手のFacebookは28日、同日付で社名をMetaに変更したと発表した。同社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏がConnect 2021でMetaを紹介した。

社名変更の理由について、ザッカーバーグ氏は、フェイスブックアプリとの関連性が強いとした上で、フェイスブックの評判を一新し、既存のアプリや技術に加えて仮想現実(VR)などの成長領域に注力する、と述べた。フェイスブックやインスタグラムといったアプリの名称は変更しないとしている。

さらに、公式の発表によると、Metaは、メタバースを実現することや人々が友達や家族とつながり、コミュニティに参加し、ビジネスを成長させることができるよう、注力していくという。メタバースとは、VRや拡張現実(AR)などの技術を組み合わせて仮想空間で遊んだり交流したりでき、異なるデバイスの利用者がアクセスできる共有の仮想環境として認識されている。つまり、離れた場所にいる人とも仮想環境での交流を楽しみ、現実世界では不可能なことも一緒にできるようになる。

次世代の複合現実の体験を可能にするPresence Platformに加えて、次世代のクリエイターを育成するために1億5,000万ドルの投資を行うことも発表した。また、ユーザー体験の一部として「デジタルグッズ」を通して、NFT(非代替性トークン)領域に参入することを示唆したとされているが、NFTがメタバース構想にどのように組み込まれるのかは、明らかになっていない。

メタバースでは、ユーザーが仮想の土地やアバター、建物を直接売買することができるため、仮想通貨の利用が促進される可能性がある。NFTゲームとして話題のAxie InfinityやThe Sandbox、Decentraland、Enjin Craftなど、ブロックチェーンを基盤にしたメタバースが次々開発されており、メタバース内のアイテムはゲーム内通貨で取引され、NFTは仮想通貨や法定通貨で取引されている。Metaの今後の動向に合わせて、メタバースと仮想通貨との関係についても注目が集まるだろう。