暗号資産(仮想通貨)取引所などを運営するCrypto.comは25日、国際赤十字(赤新月社)と協力してウクライナ危機の影響を受けた人々を支援すると発表した。

同社は国際赤十字とのパートナーシップのもと、認知度向上と資金調達を目的としたキャンペーンを開始するようで、社内チームが制作したテレビコマーシャルが、米国で開催される第94回アカデミー賞の生中継で複数回放映されるという。また、ソーシャルメディアを使用して認知度を高めていく。

視聴者はキャンペーンページにアクセスし、暗号資産、現金、またはNFT(非代替性トークン)を購入する3つの方法で寄付ができる。具体的には、ウクライナの人道危機の影響を受けている人々を支援するため、Crypto.com Payを使った暗号資産での寄付、または国際赤十字のウェブサイトからクレジットカードやデビットカードで寄付できる。NFTの購入にもクレジットカードやデビットカード、暗号資産が使用できる。売上は国際赤十字に寄付され、同社も購入額と同額の寄付を行うという。キャンペーン期間は、3月25日から3月31日までとなっている。

NFTの限定コレクション「The Art of Giving」は、同社と33人の独立系アーティストによるアートワークが使用されている。合計40枚のNFTが50ドルから100ドルの間で販売されるようだ。寄付金は、ウクライナの人々の食料、水、医薬品、避難所、その他の必需品を提供するために使用される。

Crypto.comは昨年11月、20年7億ドルの契約の一環としてロサンゼルスのステイプルズセンターの命名権を購入し、2月のスーパーボウルではNBAの4冠王レブロン・ジェームズが出演する広告を展開した。また、同社は23日に、11月と12月にカタールで開催される2022年FIFAワールドカップのスポンサーになることを発表した。