Q. DCGとの戦略的提携は、トークン投資だけでなく、ステーキングやDAOへの寄付、またDCG子会社を通じたRAILGUNへの支援を含むものでした。どのような経緯でこのようなユニークな提携が実現したのでしょうか。
A. 仰る通り、DCGとの提携は非常にユニークな構造になりました。しかしこれは私たちにとって興味深いプロセスでもありました。
RAILGUN Privacy ProjectはDAOです。そのため提携先にトークンを渡す権限を持つ中央集権的なチームも存在せず、提携を実現させるためには、提携のためのトークン発行提案に対し、DAOメンバーがオンチェーン投票するというプロセスが必要でした。またその中で、この提携の詳細を明らかにせずに投票を行うこともまた難しく、「4大企業のファンドX」との提携という形で、DAOの合意を得ることができました。しかしコミュニティが行ったオンチェーン分析によって、提携先がDCGだということはたった2時間ほどで特定されてしまいました。
寄付された700万ドル相当のステーブルコインの用途は、DAOによって決められるのですが、開発者の誘致やマーケティング、ステーキングリワードなどに使われるだろうと見込んでいます。
さらにRAILGUNはDCGの多様な子会社を通じて、マルチチェーンでのテスト環境やノード構築、DEX統合のためのSDKのドキュメンテーションなど様々な面でサポートを受けることができます。

Q. RAILGUNにはマルチチェーン対応を拡充していく計画があるかと思います。将来的にどのようなビジョンを実現するのでしょうか?
A. RAILGUNの美しいところの一つは高い互換性で、alt_bn128と呼ばれる計算を実行できるあらゆるチェーンに統合することができます。また既に計画されているPolkadotやSolana以外に、NearやAvalanche、TerraなどのL1チェーンにも注目しています。
私たちは対応できるチェーンの数を増やすだけでなく、RAILGUNが対応しているチェーンにおいて、ユーザーがRAILGUNの真価を十分に体験できるような統合環境を構築することをより重要視しています。ゆくゆくはNFTの保有や取引についても対応していく見込みです。

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