暗号資産取引プラットフォームを提供するVoyager Digitalは16日、第三者割当増資で6,000万ドルを調達したと発表した。

このラウンドは、ブロックチェーン・暗号資産系プロジェクトのベンチャーキャピタルAlameda Researchが主導し、Galaxy Digital、Blockdaemon、Digital Currency Groupなどが参加した。Voyager Digitalは、1株当たり2.34ドルの価格で約6000万米ドルの総収入を得ており、仲介部分についてはBTIGがブックランナーとして活動したようだ。

今回の第三者割当増資による調達資金は、一般的な企業活動のために使用する予定だという。ラウンドが全て完了したと仮定すると、同社は2.25億ドル超の流動性を確保することになるようで、その内訳は、現金が1.75億ドル、暗号資産が5000万ドルになる。

VoyagerのCEO兼共同創設者であるStephen Ehrlich氏は、「暗号資産業界で最大かつ最も重要な戦略的投資家が主導する資金調達ラウンドを発表できることに興奮している。」と述べた。今後は、ステーキングなどのサービス拡充、Web3やNFT(非代替性トークン)への参入を進めることも視野に入れているようだ。

Voyagerはトロント証券取引所(TSX)に上場しており、株式ティッカー「VOYG」で取引できる。同社は、モバイルアプリケーションを使用して100種類以上の暗号資産を安全に取引する方法を提供している。また、子会社であるCoinify ApSを通じて、世界中のユーザーと商人の両方に暗号資産決済ソリューションを提供している。