10月3日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が出演。ロシアによるウクライナ軍事侵攻について、西側諸国への対応を求める発言で物議を醸している。

先月30日、ロシアのプーチン大統領(69)は制圧したウクライナの東南部4州の併合を宣言。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領(44)もロシア軍が制圧していた東部ドネツク州の要衝リマンを掌握したと発表した。また、ゼレンスキー大統領はNATO(北大西洋条約機構)への加盟を申請する方針も表明。NATOのストルテンベルグ事務総長(63)は「ヨーロッパのすべての民主主義国には、NATOへの加盟を申請する権利があり、加盟国はその権利を尊重する」とした上で、今後もウクライナ支援を続けると表明した。

この報道について橋下氏は、ロシアの軍事力が弱まっていることなどを指摘。一方、この状況の背景には西側諸国がウクライナに武器を提供し続けてきた事実があるとし、「武器を供与してウクライナが戦況がよくなったとしても、ロシアからの再侵略、再攻撃のリスクは常に付きまとうわけですよね」と分析した。続けて橋下氏は「最終的にウクライナの安全を保障するためには西側諸国、特に米国、英国、フランス、ドイツなどの大国がウクライナの安全を保障するしかない」と持論を展開。「NATOの加盟申請を(ウクライナが)やってですね、そこまで西側諸国が覚悟を決められるかですよね」と言い、ウクライナがNATOに加入すると、NATOとロシアの全面対決になるとあらためて指摘した。また、橋下氏はウクライナを加盟させず、武器や状況提供を続けるNATOに対し疑問を呈しつつ、「最終的には西側諸国とロシアが政治的に解決するしかないと僕は思う」と話していた。

しかし、この発言にネット上からは、「NATOとロシアの全面対決って、第3次世界大戦を招く意味になる」「あまりに短絡的」「NATOに覚悟を決めろということは、第三次世界大戦が勃発もやむなしとになる」という苦言が集まっている。

「現在、ウクライナに武器供給をしているNATOがこの軍事侵攻に本格的に介入した場合、第三次世界大戦の火種となってしまうのは明らか。一方、橋下氏は軍事侵攻がはじまった当初、ワイドショーやSNSなどでウクライナに対し『降伏すべき』と何度も発言。その理由は『犠牲者が少なくて済むから』というものですが、NATOが関われば犠牲者はロシア・ウクライナ紛争の比ではなくなります。発言も完全に矛盾しており、呆れ声ばかりが集まっていました」(政治記者)

『めざまし8』での橋下氏発言はもはや呆れられるものとなっているようだ。