11月4日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、前日の3日に政府が発出した「全国瞬時警報システム(Jアラート)」が訂正となったことを報道。スタジオに出演していたタレントの長嶋一茂(56)が「Jアラート」に苦言を呈し、ネット上から賛否両論を集めている。
3日朝、北朝鮮が発射したミサイルが「日本の上空を通過したと見られる」として発出された「Jアラート」。今回は宮城県、山形県、新潟県が対象となったが、実際にはミサイルは日本列島を通過していなかった。なお、政府が「上空通過の可能性」として、「Jアラート」を発出したのは北朝鮮がミサイルを発射した10分後の7時50分頃。その後、8時に2回目の「Jアラート」で「7時48分頃に日本上空を太平洋へ通過した」と発表したものの、実際には飛翔体は日本海上空で消失。のちに「Jアラート」の情報が訂正された。
この一連の出来事に、一茂は「このままJアラートを『狼少年』化しちゃっていいものなのか?」と疑問を呈し、「このままだったらJアラート、これから出たって何も起きなかったら『狼少年』化になっちゃうわけです」と指摘。さらに「どういうふうに我々はJアラートが出た時に対応しないといけないのか、どういう意識をしなくちゃいけないのか?今後、明確化していかないと」と国民の意識を高める大切さを訴えていた。
この一茂の発言にネット上からは、「実際に発射されてるんだからオオカミ少年もなにもない」「ミサイル打たれてるんだから危機感は持って当然でしょ」「例え誤報でも危機意識を高くすることは大切では?」といった苦言が集まっている。
「一方、Jアラートはそもそも、弾道ミサイル情報、緊急地震速報、津波警報など、時間的に余裕のない事態に関する情報を配信するシステム。本来は出す必要がないにも関わらず何度も出してしまうと、国民の危機感が当然ながら下がってしまいます。ネットからは、一茂の発言に対し、『確かに毎回気を張るのも大変』『遅いし不正確だよね』『実際Jアラート鳴っても逃げる人なんて誰もいない』という声も集まっていました」(政治記者)
今後のシステム改修で、「Jアラート」発出のあり方も変わっていくのだろうか。