2月23日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、熊本県産山村の伝統行事「うさぎ追い」が批判により来年度の中止が決定したことを報道。それに対するMCの谷原章介(50)の見解に疑問の声が集まっている。

問題となっている伝統行事の「うさぎ追い」とは、野ウサギを草原に放ち、1メートルほどの竹の棒を手にした参加者たちが「チョーイチョイチョイ」と声を上げながらウサギを追い込むというもの。1940年代頃から阿蘇郡地方の学校行事として定着したといい、捕まえたウサギはその後草原に戻されるとのこと。

この2年間はコロナ禍により中止になっていたこの行事だが、今年は今月11日に3年ぶりに開催。しかし、男性が野ウサギの手足を持って逆さにしている様子や檻の中で縮こまっているウサギの様子が報じられると、ネット上などから「時代錯誤」「野に帰してもストレスですぐに死ぬ」「ただの虐待」といった批判が殺到する事態に。

こうした批判を受け、産山村は22日、来年度の行事の開催の中止を発表していた。

この報道について谷原は、「意見はさまざまあっていいと思うんですけど、昭和20年代からずっと続いている行事ということですけれども、地域の皆さんが判断して決定する、地域の声を反映して、っていうのは僕は理解するんですけど」といい、今回は地域住民ではなく、ネットの批判が多く集まったことを指摘。「それはどこまで意見を聞けばいいのかなって思ったりしますね」と明かした。

また谷原は、「こうやって子どもたちが野山の中で野生の動物を追ってそれを捕まえるっていう経験自体はそれはすごく大きな経験になると思いますし」と持論を展開。「捕まえたものをきちんと安全に放してもらえればまた違った形もあるかもしれませんね」と話していた。

しかし、この発言に視聴者からは、「浅はかすぎる」「うさぎは野に放たれたとしても恐怖心を感じると体内から毒素をだし死亡します。片方だけに加担した物言いですよね」「『子ども達がうさぎを捕まえる貴重な経験が…』ってそんな経験いらん」という声が集まっていた。

「現在、ウサギはペットとしても飼育されており、この行事に対し抵抗感を覚えた人が多くいたのは確か。さらにウサギはストレスに弱く、捕まえられたウサギが野に戻されたとしても、元通り生きていけるとは限りません。そうした背景があるにも関わらず、現代では必須ではない『野山の中で野生の動物を追ってそれを捕まえる』という経験が貴重であるとして、イベントの重要さを訴えた谷原に疑問の声が集まったようです」(週刊誌記者)

動物愛護の観点からとは真逆の意見を明かした谷原に、多くの批判が集まってしまったようだ。