5月9日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、テレビ朝日局員の玉川徹氏(60)がコメンテーターとして出演。この日は、IT大手のアップルが、アメリカ国内で年利4.15%と高金利の預金サービスを始めたニュースを特集した。

アメリカ在住者でアップルカードのユーザーであることなどの条件があるが、iPhoneで社会保険番号を入力するだけで口座開設が可能。名前の入力なども必要なく、信用情報が低い人の口座開設も受け入れ。初週で24万口座が開設されたという。

アップルは“アップル経済圏”のサービスに力を入れているとのことで、多摩大学特別招聘教授の真壁昭夫氏によると、預金サービスの提供により、アップルはその人の収入水準や金融資産などの残高、嗜好や価値観など、多種多様なデータを得られるようになるといい、一企業が個人の財務情報まで占有することの危険性などもあると解説した。

これに対し、玉川氏は「僕はリスクに関しては分散させることで、何か起きたときの被害を最小化させる考え方なので」と話し、「だから僕は、マイナンバーカードは義務化されるまでは入るつもりないんですよね。何でもあそこに名寄せされていく怖さはあると思ってるから」と、今のところマイナンバーカードを作る予定はないと断言。

さらに、iPhoneユーザーであるものの「(アップル銀行が)日本に導入されたとしても、やっぱりちょっと嫌」だとし、「僕はGoogleのアカウントも持ってない。だからとにかく分散できるところは分散して、個人情報とかが抜ける可能性をなるべく少なくしたいと思ってる」としながら、続けて「だって抜けるんだもん。マイナンバーだって結局抜けてるしね、今まで何回も。いろんな個人情報だって『ちゃんとやってます』って言ってたところだって、大量に抜けてるんだもん。だから抜けるものだと思ってるので、だとしたら我々はそういうところを少なくすることでしか守れない」と持論を展開した。

だが、マイナンバー自体はすでに振り分けられており、玉川氏が指摘している個人情報漏洩についてはカードを作った人も作っていない人も同じリスクを抱えている。

そのため、視聴者からは「玉川氏も、マイナンバーとマイナンバーカードを混同しているんだな。個人情報はカードに紐づけられるんじゃない。マイナンバーに紐づけられるんだ」「また変なこと言ってるけども、マイナンバーカードを作る/作らないだけの話で既に通知が来た時点でマイナンバー登録されてる」という声のほか、「Appleが個人データ収集して囲い込みしてるってニュースに対してiPhoneユーザーがリスク分散の為にGoogleアカウント持たないってコメントは的外れどころかニュースを全く理解出来てないとしか思えない」という指摘もあった。