テレビ朝日報道局員でコメンテーターの玉川徹氏(60)が、5月26日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に出演。岸田文雄首相(65)の長男で首相秘書官の岸田翔太郎氏(32)が、首相公邸で忘年会を開き、記念撮影をするなどの不適切な行動をしていたと週刊誌に報道された件についてズバリ言及した。
週刊誌報道によると、翔太郎氏は内閣改造で新閣僚が記念撮影を行った総理公邸の階段に一族で並び記念撮影を行ったり、総理公邸の大ホールでまるで“会見ごっこ”のように演説台でポーズを決めるなど「公的スペース」を私的に利用していたとのこと。
この報道を受け、岸田首相は25日、「報道されているようなこと行為については適切さを欠くものであり、国民の皆さんの不信を買うようなことであるならばこれはまことに遺憾なことであると思っております」とし、「私から本人に対して厳しく注意を行いました」と述べた。議員内からも「公私混同」と批判があがっているが、秘書官を更迭する考えはないという。
玉川氏は、「一番の問題は世襲」だと指摘。そのうえで「公私混同っていう話になってますけど、こういう秘書官の行動が続いてくると、むしろ大きな公私混同をやっているのは、こういうことをする息子を秘書官にしている岸田総理本人じゃないかっていうふうに思えてきます。息子より総理本人の方が公私混同じゃないかと」と、翔太郎氏を秘書官にした岸田首相にも問題があるのではないかと指摘。
岸田一族が4代で政治家を務めていることから、翔太郎氏が「こういうこと(問題)があってもいずれ自分は議員になるんだろうというふうにと思う」可能性があるとし、「お父さんは総理大臣、親戚の中にも総理大臣がいるっていうのを見れば、首相公邸だって世襲をする議員たちの共同所有の別荘みたいな感覚なんじゃないかと思えてきます」ともコメント。
岸田首相が更迭しない考えであることについても、「なんで息子を秘書官にしてるんだろうと考えれば、うがった見方ですけど、いずれ世襲させようと思ってるからでしょという風にしか映らない」と切り捨てていた。
「翔太郎氏は今年1月にも、総理の外遊に同行した際、大使館の公用車を使ってパリやロンドンの観光名所を巡ったり土産を購入したりと週刊誌に報道され、“公私混同”を私的されたばかり。度重なる秘書官の問題行動で任命責任が問われる岸田首相ですが、厳重注意にとどめるというのであれば、それこそ“親子”そろって考えが甘いと言わざるを得ません」(政治記者)
翔太郎氏だけではなく、岸田首相こそ「公私混同」だと指摘した玉川氏には「玉川さんよく言った至言!」「全くその通り。そもそも岸田一家による国家私物化は岸田首相が全ての元凶。自分を君主か何かと思っているのか。」「岸田の息子に関しては、ただのバカ息子ですむ話じゃない。総理秘書官だからね、あれ」「珍しく玉川氏の世襲に問題があるってのは頷ける」と賛同の声が集まっていた。