鮑は弾力がありつつも固くはなく、肉厚の身を噛むとうまみが口いっぱいに広がります。新鮮な肝には嫌な苦みや臭みがまるでないのだと驚きました。アサリやホタテなどの貝だしをベースにした冬瓜とすだちのすりながしは上品な味わいで、鮑の風味を引き立たせていました。

次はいよいよメインの肉料理ということで、赤ワインを注文。鉄板焼 匠では、各種ビールやワインをはじめとして種類豊富なドリンクを取り揃えています。特にワインの品ぞろえは充実しているとのことで、今回はおすすめしてもらったブルゴーニュのピノ・ノワールをいただきました。

四品目は、季節の焼き野菜と黒毛和牛のフィレ(50g)とサーロイン(50g)の食べ比べです。まず生の食材を見せてくれ、目の前の鉄板で調理されていく様子を楽しめるので、ワクワク感が高まります。この日のフィレは熊本県産黒毛和牛、サーロインは宮崎県産黒毛和牛とのこと。

焼き野菜は、地元野菜や珍しい野菜などから料理長が日により厳選しているそうで、この日は茨城県の紅はるか(さつま芋)、岐阜県産の甘長ピーマン、愛知県豊橋市産のラディッシュ、宮崎県産のしいたけ、長野県産の黄色ズッキーニの5種類。色とりどりの野菜は目にも鮮やかです。牛肉は好みの焼き加減を聞かれたので、ミディアムレアで焼いていただきました。

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