ビットコイン(BTC)は、25日午前3時ごろから83万円前後のもみ合いが続き、現在の取引価格は84万999円で前日から2.03%上昇した(記事執筆時)。

イーサリアム(ETH)は6万8253円で4.60%上昇。ビットコインキャッシュ(BCH)は11万6991円で5.14%上昇。リップル(XRP)は69.7円と2.96%上昇した。

仮想通貨市場は今週、中国の規制強化報道などの悪材料が続き、昨晩、4月中旬以来の安値水準となる81万円まで下落する場面もあったが、その後、やや復調。5月16日以来、この1週間でビットコインは81万円から94万円のレンジ相場で取引されている。

この日、注目すべきニュースは、「ブルームバーグ」でアメリカの司法省が、ビットコインなどの仮想通貨に価格操作がないか刑事捜査に着手したことが報道されたことだろう。この一報で、仮想通貨の続落に拍車がかかった模様だ。

また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち8割が上昇したが小幅の値動きで軟調が続いている。

この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額69位のメイドセーフコイン(MAID)だ。伸び率は18.37%を記録した。取引価格は1MAID=52.28円となっている。

メイドセーフコインは、「メイドセーフ」という個人間のP2P方式でコンピュータの未使用のリソース(HDD容量、CPU、帯域幅)などを提供し合うことが出来るプラットフォームにおいて使える通貨。コンピューターのリソースを貸し出す人には、メイドセーフコインが報酬として支払われる仕組みだ。

一方、大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているのは、時価総額294位のイーサパーティー(FUEL)だ。伸び率は22.09%で、取引価格は1FUEL=6.32円となっている。

イーサパーティーとは、スマートコントラクトを構築するためのプラットフォーム。このプラットフォーム上で使用できる通貨として開発された。プログラミングの専門知識がなくても、テンプレートでスマートコントラクトを簡単に作成できる環境を目指しているのが特徴だ。

本日の仮想通貨市場は、軟調のまま下落傾向から回復できなかった。ビットコインも5月5日に107万円台まで伸びた後、上底重く、この20日間で約25万円程度も下落する停滞ムードが続いている。今週も、中国のさらなる規制強化やアメリカ司法省の仮想通貨市場への介入など悪材料の影響で続落してしまった。80万円台で踏みとどまって、そろそろ反転を期待したいところだ。