子供をそんなに医者にしたいですか?

「小学校から環境の整った私立に入れたい」というお受験族の親御さんにとって、かなりショッキングな話題になったのではないでしょうか。

今回の文部科学省局長の汚職逮捕、贈賄側とされた東京医科大学の理事長・学長のスピード辞任でありました。産経新聞や毎日新聞など大手紙でも「局長への便宜依頼は理事長から」「裏口入学を疑われる不正合格者のリストが複数保存されている」といったニュースが報じられ、まあ非常に酷いものがあります。

かねてから東京医科大学については内部から様々な情報が流出している状態で、昨年週刊誌が取り上げる目前であったという話もあるぐらいに界隈では知られた話だったわけなのですが、汚職と裏口入学の関係には込み入ったものがあります。

それ以外でも、医局と不祥事の関係や、大学附属病院と文科省の不適切なやり取りはタレコミの定番でもあり、また”象牙の塔”とも揶揄される医療界隈の教授、准教授のポストを巡る争い、研修医や勤務医に対するパワハラ・セクハラ、さらには他の派閥の医師を関連医療機関に左遷するなどの問題がどんどん表面化しているのもまた気になるところです。

先日の医療事故を隠蔽した東京女子医大事件、また群馬大学での執刀ミス隠蔽は氷山の一角で、患者の取り違えや体内にガーゼを置き忘れるといった初歩的な医療事故から特定の診療科で患者の不審死が相次ぐ現状などは、多忙すぎる医療業界が閉鎖的な体質を持ち続けてきたがゆえに、外部からのチェックがなかなか働かない好例という風にも見られます。

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