仮想通貨取引所大手のコインベースは初めてドルに連動したステーブルコインを上場した。2つの仮想通貨関連会社大手、コインベースとサークルは23日、”CENTRE Consortium”と呼ばれる共同事業を発表した。これにより、ドルなどの法的通貨を基準とした仮想通貨の導入を進めていくことを目指すという。
    
フィンテック企業、サークルの共同創立者、Jeremy Allaire氏と、Sean Neville氏は報道発表で、「コインベースとサークルは、仮想通貨の枠、ブロックチェーンのインフラで、オープンな世界金融システムを築くというビジョンを共有。スタンダードや協定を築く上で産業の指導者が協力して取り組んでいく必要性があると認識した」と述べた。
    
サークルは独自のドルをベースとした「ステーブルコイン」を5月に発表。

    
コインベースは、「我々はUSDCをよりオープンな金融システムに向けた主要なステップになると見ている。」「USDCのようなブロックチェーンをベースにしたデジタルドルは伝統的なドルに比べ、送金やアプリでの利用、または、プログラムが容易になる」と指摘。タイガーグローバルがコインベースに5億ドルを出資したと報じられており、同社の評価額は8億ドル規模に拡大したと見られる。

サークルの Allaire氏は「サークルのドルコインはドルの代替としてつくられたものではない、現存するドルと仮想通貨のインフラを共存させ、より速く、良好な支払いを目指したものだ」と説明した。

法的通貨との共存などが進めば、仮想通貨市場にとり良好な環境となる。