ソーシャルネットワーキングサービス最大手、フェイスブックは18日、アプリやソーシャルネットワーキングの利用者用の新たなデジタル通貨「Libra」を2020年からサービス開始することを発表した。インスタグラムやメッセージング上で通貨「Libra」で買い物をしたり、送金をすることが可能になる。

ビットコインと同様のグルーバルでの利用を目指す。イーコマースやプラットフォームの広告に貢献する可能性も指摘されている。すでに、ウーバー、スポティファイ、マスターカード、ビザカードなどでの利用も可能になる。

もし、フェイスブックがメンバー25億人対象に統一した支払いシステムの開発やパートナーの獲得に成功したならば、インスタグラムやメッセージングを1.4兆ドル規模のイーコマース市場に成長させる可能性もあると、指摘されている。世界最大のイーコマース、アマゾンをも脅かすと期待も大きい。

フェイスブックは加えて、新たなデジタルウォレット「Calibra」を発表。デジタル通貨「Libra」を保存する。

この報道が好感され、仮想通貨ビットコインは18日6477ドルまで上昇し連日で1年ぶり高値を更新。その後は利食い売りにいったん9000ドルを割り込んだ局面もあったが、9000ドル台に戻り、底堅い展開となった。

また、仮想通貨参入が新たな主要な収益減になると高評価となっており、ニューヨーク株式市場ではフェイスブック株も寄り付き直後194ドルまで上昇し1月ぶり高値を更新。その後は利食いに押された。

パートナーとなるビザは170.67ドルまで上昇。ペイパル株は118.65ドルまで上昇し過去最高値を更新した。