ブロックチェーン証明書の発行事業を手がけるLasTrust(ラストラスト)は23日、ブロックチェーン証明書発行プラットフォーム「CloudCerts」を利用し、従来の紙の卒業見込み証明書をデジタル化した「ブロックチェーン卒業見込み証明書」を提供中であると発表した。

LasTrustはオンラインで発行できるブロックチェーン証明書を発行している。CloudCertsから発行された証明書には各教育機関の電子署名が含まれる仕組みのため、原本性を担保したまま、安全にデジタル化できるという。学生は送付された卒業見込み証明書を採用担当者へオンラインで提出することができ、また、PDF出力機能を使い、コンビニ発行も可能。コロナ禍で証明書受け取りのための「不要不急の登校」や対面接触の機会を減らすことにつながるとしている。

「CloudCerts」はオンラインで完結するサービスであるため、即日に導入することができ、初期費用も無料。学生の証明書発行依頼から発行までは最短5日で対応可能だという。発行されたデジタルの卒業見込証明書の内容はブロックチェーン技術で担保されているため、デジタル形式でありながら原本として利用できるようになっている。

さらに、同社が発行するブロックチェーン証明書は、世界標準規格「Blockcerts」に準拠していると伝えている。「Blockcerts」準拠のブロックチェーン証明書はMITやハーバード大学で既に導入されており、今後、日本でもデジタル化された卒業証明書の普及が期待できそうだ。