ところが、「京都悠洛ホテル Mギャラリー」のアフタヌーンティーを体験してその概念が変わりました。ここのアフタヌーンティーは、スイーツもセイボリーも一つひとつ丁寧に作られていて、どれをとっても発見のあるおいしさなのです。

筆者がいただいたのは、「日本の夏祭り」をテーマにしたアフタヌーンティー。最上段のお皿には時季ごとのテーマが最もよく表れており、水風船をモチーフにしたマカロンや、花火をイメージしたムース、金魚鉢に見立てたジュレが、いつかの夏祭りの記憶を呼び起こします。

見た目も可愛らしい一皿なのですが、味はそれ以上。洋菓子でありながら、抹茶やシソ、柚子といった日本の食材を採り入れた上品な甘さにうっとり…

中段のケーキ「オペラ」にも注目。オペラ自体はフランスの定番ケーキですが、バナナと柚子のアレンジは日本人パティシエならではのクリエーション。点を描くチョコレートでバナナのシュガースポットを表現したという遊び心も楽しいですね。

バナナとチョコレートということで、「甘いのかな」と思いきや、柚子をきかせた後味はすっきり爽やかで、舌の上でとろけるなめらかなクリームは感動級です。

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