過去に佐柳島を訪れた人のブログなどでは「人口より猫の数のほうが多い」「島に着いた瞬間、たくさんの猫に囲まれる」など、「猫の楽園ぶり」が披露されていましたが、第一印象では思ったほど猫がいないように感じました。港からちょっと歩いて出会える猫にはすでにエサやりをしている人がいて、なかなかモフモフ三昧とはいきません。
海に沿って堤防沿いを歩きはじめると、堤防の上でくつろぐ猫を発見。背後には瀬戸内の島と海。いかにも「猫の島」という光景です。筆者はほかの「猫の島」にも行ったことがありますが、意外とこういう写真ってなかなか撮れないんですよね。
「飛んでくれるかな」と思って、この猫ちゃんの前に島外で調達してきたエサを置いたところ、普通に歩いてエサのもとへ……。そりゃそうですよね。猫だって飛ぶ必要のないところではジャンプしません。
「そうか、堤防に切れ目があるところにエサを置けばいいのね」とわかって、切れ目の向こう側にエサを置いてみたところ、あっさりとジャンプしてくれました。
しかしエサを置いてから猫がエサのもとにジャンプするまで、体感的にはわずか2秒ほど。とてもエサを置いてからカメラを構える余裕はありません。
2人以上で行く場合は、「エサを置く人」と「写真を撮る人」で役割を分担すればいいのですが、1人の場合はそうもいきません。
そこで、以下のような作戦に変更しました。
①猫がエサを食べている隙に、気づかれないように堤防の切れ目の反対側にエサを置く
②カメラを構える(連写モードにセット)