1階と2階で関ケ原の戦いについて学んでから実際の古戦場を眺めると、まさにこの場所で徳川家康を中心とする東軍と石田三成を中心とする西軍、合わせて15万人を超える大軍が激突したのだと、過去と現在がつながったような感覚を覚えるかもしれません。

古戦場記念館を見学した後には、ぜひ実際に周辺の史跡を歩いてみましょう。記念館のすぐ隣には徳川家康最後陣地があります。

関ケ原の戦いに大勝した徳川家康は、論功行賞の判断材料とするため、この場で床几(しょうぎ)に腰掛け、味方が討ち取ってきた敵将を自ら首実検したと伝えられています。正面中央の土壇と周辺の土塁や松は、天保12(1841)年に幕府の命を受け、この地の領主・竹中家が築きました。

記念館から車を数分走らせると関ケ原古戦場の決戦地に到着します。「大一大万大吉」ののぼりと「関ケ原古戦場決戦地」の石碑が建っているので、すぐにわかるでしょう。

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