10日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が出演。ノーベル平和賞への持論を展開し、ネット上から呆れ声を集めている。

7日に発表された2022年のノーベル平和賞。受賞したのは、ロシアとウクライナの人権団体とベラルーシの人権活動家。ノーベル賞委員会は同日、「受賞者たちは長年にわたり権力批判を進めてきました。市民の権利を守ってきたんです」と発表。また、受賞したウクライナの人権団体「市民自由センター」の代表は8日に首都キーウで記者会見を行い、「平和賞は自由と民主主義のために戦うすべてのウクライナ人のものであり、戦いの大きな支えになります」とコメントした。

そんな中、今回の受賞について話を振られた橋下氏は、「僕はこの平和賞、こういう形で授与されることには賛成です」とコメント。一方、「ただですね、僕らが重きを置いている民主主義っていうのはどちらかと言うと世界全体で少なくなってる。マイノリティ……は言い過ぎか。少なくなってる」と持論を展開。その上で、「完全にノーベル平和賞は政治化していますから、僕は賛成してますけど、世界全体で見た時の、権威っていうことは落ちていきますよね」と指摘した。

さらに橋下氏は、「もし権威を高めるんだったらね、西側諸国がやった紛争をね、例えばちょっと昔だけどね、イラク戦争について、あれを本当に証拠がないんだって暴いていたような団体にも平和賞を送るとかしないと」と指摘。「西側の方から見て賛成するような団体ばっかりに与えるってことではちょっと権威が落ちていくのかなと思いますね」とコメントした。また、その後も橋下は「西側が嫌がる反体制のグループっていうのは西側にもあるわけだから」と言い、「そういうところにしっかり平等に賞を与えられるかどうかっていうことだと思います」と話していた。

しかし、この橋下氏の発言にネット上からは、「また西側批判」「決めるのはノーベル財団なんですけど…」「このタイミングでウクライナ関連の人権団体に贈られるのは当然でしょ」という呆れ声が集まっている。

「橋下氏といえば、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった当初、『犠牲者を増やさないために』という理由でウクライナへ降伏を求め続けていました。しかし戦況が変わり、ウクライナの反撃が目立つようになると今度は一変し、ウクライナに武器を提供している西側諸国やNATOを無責任だと言わんばかりに批判し続けています。こうした背景があるため、ノーベル平和賞にもイチャモンをつけるような橋下氏の言動に呆れ声が集まったようです」(政治記者)

橋下氏の言動はいまやすっかりドン引きされるばかりになってしまったようだ。