4月18日放送の『ひるおび』(TBS系)に、お笑いコンビ・フォーリンラブのバービー(39)が出演。今月15日に発生した岸田首相襲撃事件をめぐり、昨年7月に安倍晋三元首相(享年67)を銃撃し死亡させた山上徹也容疑者(42)や木村隆二容疑者(24)に同情しているかのようなコメントをし、批判を集めている。

番組では、岸田文雄首相(65)が15日、応援演説のために訪れた和歌山県・雑賀崎漁港で爆発物が投げ込まれた事件を振り返り、威力業務妨害容疑で逮捕された木村容疑者の人物像などを紹介。木村容疑者が昨年7月に参院選に立候補しようとするも、年齢規定で立候補できず、不当として裁判所に訴えていたことを伝え、犯行動機に関係しているのではないかと推論した。

また、ローン・オフェンダー(単独の違反者・犯罪者)についても触れ「犯行の予兆がつかみにくい」と解説。これにバービーは「今回の件って、(テロ行為をする)トリガーを引かないようにするためにっていうところを、社会がいくら注意しても、回避できなかったんじゃないのかなと思う」とコメント。

続けて「今までだったら、犯人に特筆すべきプロフィールだったりとか、ちょっと(容疑者に)同情の余地があるような過去だったりとかいうのが見えてきた」と、過去の事件の容疑者像と比較し、「今回、特筆すべきところが特にないっていうところが、すごく怖い」「社会がどんな手を差し伸べたとしても、届ききれない、独りになってる人がいるのかなど思うと、どうしていったらいいのかな……」と、犯罪を起こす人たちへの“救済法”を苦慮していた。

一方で、視聴者からは「バービーさんて、今までテロリストに同情してたんだ。やばい人だね」「同情すべき点があったらテロやってもいいような言い方しないで!」「そもそもテロを起こす奴に同情の余地なんてないんだよ。それを無理やり。探してきたメディアの責任だろうが。なんか。この人、テロリスト擁護してるの?怖いんやけど」「バービーの発言レベルが低すぎる」といった苦言が殺到している。

「番組では、山上容疑者についても話していたため、バービーの『同情の余地があるような過去』という発言を山上容疑者に同情していると受け取った人が多かったようです。また、木村容疑者に対しても『家族とも仲が良くて、(犯行を起こす人を)どうやって社会は手を差し伸べるのかな……』と“救済”目線で語っていたことにも、違和感を覚えた視聴者が多かったようです」(週刊誌記者)

犯行動機に同情したくなるような生い立ちがあろうがあるまいが、テロ行為を正当化する理由にはなり得ない。視聴者からしたら、『ひるおび』の報道姿勢は“犯罪者擁護”に聞こえてしまったのかもしれない。