設計者は当時の建築界の第一人者であった田辺淳吉。外観は英国農家に範をとりながらも、室内外の装飾に、中国、朝鮮、日本など東洋的な意匠を取り入れるなど、さまざまな要素が盛り込まれ、それらがバランスよくまとめられています。化粧所扉の龍と鳳凰のステンドグラスは必見です。
白い壁の清風亭(上写真)は、1926年に当時第一銀行頭取であった佐々木勇之助の古希(70歳)を記念して、誠之堂と並んで建てられました。こちらは埼玉県指定有形文化財に指定されています。
設計者は、銀行建築の第一人者の西村好時。 屋根のスパニッシュ瓦、ベランダの5連アーチ、出窓のステンドグラスや円柱装飾など、西村自身が「南欧田園趣味」と記述している当時流行していたスペイン風の様式が採られています。優美な大広間を照らす大きな2つのシャンデリアや、四隅にあるフロアスタンドもおしゃれです。
誠之堂・清風亭の建物内を見学したい方は、隣接する大寄公民館の受付で申し出ましょう。
名称:誠之堂・清風亭
所在地:埼玉県深谷市起会110番地1(大寄公民館敷地内)
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:無料
詳細:誠之堂・清風亭|深谷市ホームページ