プレスリリース掲載やニュースサイト掲載をクライアントに提案するとき、「SEOに効果がありますか」「被リンクになりますか」「検索順位は上がりますか」と聞かれることがあります。

PR会社や広告代理店の担当者としては、クライアントの期待に応えたい一方で、SEO効果や検索順位上昇を保証するような説明は避ける必要があります。特に、PR表記、nofollow、sponsored などの扱いがある掲載では、被リンク目的だけで提案すると認識違いが起きやすくなります。

本記事では、PR会社・広告代理店・制作会社の担当者向けに、プレスリリース掲載をSEO目的だけで依頼しない方がよい理由と、クライアントへ安全に説明するための実務ポイントを整理します。

プレスリリース掲載をSEO目的だけで考えない方がよい理由

プレスリリース掲載は、企業や団体の発表情報、告知情報、キャンペーン情報などをニュースサイト上に掲載し、掲載後のURLを確認できる状態にする施策です。

一方で、これを「検索順位を上げるための被リンク施策」として説明してしまうと、クライアントの期待値がずれやすくなります。媒体によっては、PR表記が入る場合や、リンクに nofollow / sponsored などの属性が付く場合があります。

実務上の基本方針:
プレスリリース掲載は、SEO効果を保証するための施策ではなく、ニュースサイト上に掲載情報を整理し、掲載後URLを報告・共有に使える状態にする施策として説明する方が安全です。

代理店側では、SEO目的だけで提案するのではなく、以下のような実務価値を中心に説明すると、認識違いを避けやすくなります。

  • ✓ ニュースサイト上に掲載情報を整理できる
  • ✓ 掲載後URLをクライアント報告資料に記載できる
  • ✓ 自社サイトやSNSで掲載情報を紹介できる
  • ✓ 営業資料や提案資料に掲載情報として整理できる
  • ✓ 原稿支給で進められる場合、進行管理がしやすい

SEO効果を保証する説明は避ける

クライアントからSEOについて質問された場合でも、「掲載すれば検索順位が上がる」「被リンク効果がある」と断定する説明は避けるべきです。

検索順位は、サイト全体の評価、コンテンツ品質、技術要件、競合状況、検索意図、アルゴリズム変動など、さまざまな要素で決まります。単体の記事掲載だけで結果を保証できるものではありません。

避けたい説明は、以下です。

  • ✓ 掲載すれば検索順位が上がると説明する
  • ✓ 被リンク獲得を主目的として提案する
  • ✓ dofollow掲載を成果として強調する
  • ✓ nofollowやsponsoredが付かないことを保証する
  • ✓ 外部配信や転載を前提に成果を説明する
  • ✓ PV数や流入数を保証するように見せる

安全な説明の方向性:
SEO効果ではなく、「掲載情報を確認できるURL」「クライアント報告に使えるURL」「発表情報をニュースサイト上に整理する施策」として説明する方が、代理店実務では扱いやすくなります。

nofollow・sponsoredが付く場合がある

プレスリリース掲載やPR掲載では、本文内リンクに nofollow や sponsored などの属性が付く場合があります。

nofollowは、検索エンジンに対してリンクを通常の評価対象として扱わない、または慎重に扱うよう示す属性です。sponsoredは、広告・PR・スポンサー関係があるリンクで使われることがある属性です。

どちらの属性が使われるか、または併用されるかは、媒体や掲載メニューによって異なります。代理店側で任意に指定できるとは限りません。

  • ✓ nofollow が付く場合がある
  • ✓ sponsored が付く場合がある
  • ✓ 両方が使われる場合がある
  • ✓ リンク属性は媒体側のルールに従う場合が多い
  • ✓ SEO効果を前提にした説明は避ける

nofollowとsponsoredについては、以下の記事でも整理しています。

PR表記が入る場合もある

ニュースサイト掲載では、掲載内容の性質を読者に分かりやすく伝えるため、PR表記や広告表記が入る場合があります。

PR表記は、掲載価値を下げるためのものではなく、読者に対して掲載内容の性質を明確にするための表示です。通常の編集記事と、広告・PR・提供情報などの性質を持つ記事を区別する役割があります。

クライアントには、以下のように説明すると安全です。

  • ✓ PR表記は、掲載内容の性質を読者に伝えるための表示
  • ✓ 表記位置や表示方法は媒体ごとに異なる
  • ✓ PR表記の有無は掲載メニューや媒体方針によって確認が必要
  • ✓ PR表記があっても、掲載URLを報告資料に使えないわけではない

提案時の注意点:
「PR表記なしで掲載できます」と先に断定しないことが重要です。PR表記や広告表記の扱いは、媒体側の掲載ルールやメニューにより異なるため、事前確認を前提に説明しましょう。

PR表記については、以下の記事でも詳しく整理しています。

掲載URLの価値はSEOだけではない

SEO目的だけで考えると、nofollowやsponsored、PR表記の有無ばかりに目が行きがちです。しかし、PR会社や広告代理店の実務では、掲載URLには別の活用価値があります。

たとえば、掲載URLは以下のように活用できます。

  • ✓ クライアント報告資料に記載する
  • ✓ 月次報告やキャンペーン報告で共有する
  • ✓ 自社サイトやSNSで掲載情報として紹介する
  • ✓ 営業資料や提案資料に掲載情報として整理する
  • ✓ 新商品、サービス発表、イベント告知などの掲載情報を確認できるURLとして扱う

代理店側では、掲載URLを「検索順位を上げるためのリンク」としてではなく、「掲載情報を確認・共有するためのURL」として説明すると、実務上の価値が伝わりやすくなります。

クライアント向け説明文例

ニュースサイト掲載は、SEO効果や検索順位上昇を保証するものではありません。

掲載後のURLは、クライアント報告資料、自社サイト、SNS、営業資料などで、掲載情報を確認・共有するためのURLとしてご活用いただけます。

PR表記やリンク属性の扱いは、媒体側の掲載ルールに従って設定される場合があります。

掲載URLを報告に使う考え方は、以下の記事でも確認できます。

SEO目的の問い合わせを安全に受けるための確認項目

クライアントがSEO目的で掲載を検討している場合でも、すぐに断る必要はありません。ただし、期待値を調整し、掲載の目的を整理する必要があります。

問い合わせ時には、以下を確認すると安全です。

SEO目的の相談で確認したいこと

  • ✓ 掲載URLを何に使いたいのか
  • ✓ クライアント報告用のURLが必要なのか
  • ✓ 自社サイトやSNSで紹介する予定があるのか
  • ✓ 被リンクや検索順位上昇を主目的にしていないか
  • ✓ PR表記やリンク属性が付く可能性を理解しているか
  • ✓ PV数、外部配信、検索順位への影響を保証できないことを共有できるか

この確認を行うことで、掲載後のトラブルを減らし、クライアントにとっても納得感のある進行にしやすくなります。

提案書・見積もりに入れておきたい注意書き

プレスリリース掲載を提案書や見積もりに入れる場合は、SEO効果に関する注意書きを入れておくと安全です。

口頭で説明しただけでは、後から認識がずれることがあります。提案書や見積もりには、掲載可否、PR表記、リンク属性、保証しない範囲を明記しておきましょう。

提案書に入れたい注意書き

掲載可否は媒体側の確認後に確定します。内容、表現、画像、リンク先により、掲載前に調整が必要となる場合があります。

掲載内容により、PR表記や広告表記が入る場合があります。本文内リンクには nofollow / sponsored などの属性が付く場合があります。

本掲載は、PV数、外部配信、SEO効果、検索順位への影響を保証するものではありません。

PR表記、nofollow、sponsored をまとめて説明する方法は、以下の記事でも整理しています。

料金説明でもSEO効果を前提にしない

プレスリリース掲載の料金を説明するときも、SEO効果を前提にしないことが重要です。

掲載料金は、ニュースサイト上に記事として掲載し、掲載後URLを確認できる状態にするための費用として説明する方が安全です。原稿確認、画像確認、リンク先URL、掲載可否確認、公開希望日、PR表記なども含めて整理すると、料金の意味が伝わりやすくなります。

料金説明で入れておきたい観点は、以下です。

  • ✓ 掲載費は、媒体上に記事として掲載するための費用
  • ✓ 掲載後URLを報告や共有に使える状態にする費用
  • ✓ 掲載可否や表現確認が必要になる場合がある
  • ✓ PR表記やリンク属性の扱いは媒体側のルールによる
  • ✓ SEO効果や検索順位への影響を保証するものではない

掲載料金の説明方法は、以下の記事でも確認できます。

SEOではなく実務価値で提案する

PR会社や広告代理店がプレスリリース掲載を提案する際は、SEO効果よりも、クライアント実務で使える価値を中心に伝える方が安全です。

提案時には、以下のような価値を整理できます。

  • ✓ クライアント報告に使える掲載URLを用意できる
  • ✓ 原稿支給で進行しやすい掲載先を相談できる
  • ✓ 掲載情報をニュースサイト上に整理できる
  • ✓ 自社サイト、SNS、営業資料などで掲載情報を共有できる
  • ✓ 複数本・継続掲載の相談にもつなげやすい

このように、掲載URL、報告資料、原稿支給、進行管理の観点で提案すると、被リンク目的に偏らず、代理店実務に合った説明になります。

掲載先選び全体の中で整理する

SEO目的だけで判断するのではなく、掲載先選び全体の中で、プレスリリース掲載をどう活用するかを整理することが重要です。

PR会社・広告代理店の担当者は、以下の観点で掲載先を確認すると、クライアントにも説明しやすくなります。

  • ✓ クライアント報告に使いやすい掲載URLか
  • ✓ 原稿支給で進めやすいか
  • ✓ 掲載料金や追加費用を説明しやすいか
  • ✓ PR表記やリンク属性を確認できるか
  • ✓ 掲載可否や表現確認の前提が明確か
  • ✓ 複数本や継続掲載にも相談できるか

掲載先選び全体の考え方は、以下の記事でも確認できます。

NEW'S VISIONのプレスリリース掲載について

NEW'S VISIONでは、PR会社・広告代理店・制作会社・広報支援会社のご担当者様向けに、プレスリリースや企業告知のニュースサイト掲載についてご相談を受け付けています。

一斉配信サービスではなく、NEW'S VISION上に記事を掲載するメニューのため、掲載後のURLをクライアント報告、自社サイト、SNS、営業資料などで活用しやすい形で整理できます。

完成原稿・画像素材・リンク先URLをご支給いただく形での掲載相談、編集部サポートが必要な案件、複数本掲載、継続掲載、サブスク月5本パックなど、案件の進行状況に応じてご相談いただけます。掲載可否は編集部判断となるため、内容や希望時期が決まっている場合は、事前に掲載条件をご確認ください。

SEO目的に偏らない掲載相談をしたい方へ

掲載条件、料金、入稿方法、PR表記、リンク属性、進行の流れについては、以下の案内ページをご確認ください。

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