シルクロードを通り、中国とのあいだを行き来していた商人たちのために、シェキ・ハーンによって18世紀に建てられたもので、シルクロード上にある隊商宿としては、コーカサス最大を誇りました。
このキャラバンサライ、なんとホテルとして今も現役なんです。
馬が入ってこれる大きな中庭を囲むようにして客室が並ぶ光景を見れば、まるでタイムスリップしたかのような気分に。
客室内はいたって簡素で、「安宿」という表現がしっくりくる雰囲気ですが、石造りの空間はムード満点。何百年も前に、シルクロード商人たちもこの宿で寝泊まりしていたんだと考えるだけで、なんだかワクワクしてきます。
ライトアップされた夜のキャラバンサライはひときわロマンティック。日中はここに宿泊しない観光客も見学にやってきますが、静かな夜の中庭を貸切状態で楽しめるのは、宿泊者の特権です。
なお、シェキのキャラバンサライはインターネット上での宿泊予約は不可。電話予約は可能ですが、英語は通じにくいので、事前予約を希望する場合はアゼルバイジャンの旅行会社に依頼するのがおすすめです。
バクー旧市街に店舗を構える旅行会社「Tes Tour
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