いろんな人に影響を受けまくった
──ホントに謎だったんですよ。岡本太郎を超えるためにカフェをやるっていう流れもわからないし、それを岡本太郎のコミュで「岡本太郎を超えるべく熱いコミュ作りました、よかったら入って下さい」「今の俺の開店奮闘記も生中継中です。さぁ、強く生きると、覚悟を決めろ」って宣伝を始めるのも、岡本太郎は関係ないだろ感がすごくて。
上田 でも、完全に本気でしたね。本気で書いてました。いろんな方が諭してくれてるのはわかってましたけど、そのなかに豪さんがいらっしゃったのは最近初めて知りました。なぜそんなことをしたのか……。
──いまとなっては(笑)。
上田 はい。とにかくいろんな人の影響を受けやすかったんですよ。岡本太郎や高橋歩や、そのあと「ホリエモンや!」って言って、「勝間和代や!」って言って。
──ああ、昔のブログを掘ったら勝間和代期もありましたね。
上田 あれも読んだんですか! すごいなあ……。
──ブログも1から漁ったんですけど。
上田 ほう! ありがとうございます(笑)。魔法のiらんどもですか?
──あ、そっちはノーチェックでした! それはアメブロ以前のさらに痛い時期なんですか?
上田 まあ、同じようなものですけど(笑)。
──いろいろ失敗した後、「これからは月に20冊の本を読む!」って宣言した時期があったんですよね。そしたら、そのほとんどが自己啓発本と勝間和代で。
上田 そうなんですよ、さまざまな人に影響を受けて。
──岡本太郎コミュでのボクの最初の書き込みが「『岡本太郎を超えたい人』なんじゃなくて、『高橋歩になりたい人』なんでしょうね」ってものだったんですけど、当時はちょうど高橋歩期で。
上田 そうですね……。高橋歩さんと岡本太郎の本を読んで。
──当時、「高橋歩さんと沖縄で会ってビールを奢ってもらった、最高!」みたいなことを書いてたんですけど、後日、「お酒を飲めないのでビールは捨てた」って告白してて、ひどいと思いました(笑)。
上田 それはもう時効かなと思ってこの前、初めて言いましたね。奢ってもらったんだけどビールが飲めなくてこっそり捨てて、「美味かったっす!」って言って。高橋歩さんがいるときを狙ったわけじゃなくて、たまたまいて、「ヒッチハイクで来てるんです」って言ったら、「お、いいねえ! ビール奢ってやるよ」って感じで。
──岡本太郎コミュの最初の書き込みに貼ってあったのが監督のヒッチハイク画像だった時点で、「あっ……」みたいな感じはあったわけですよ。
上田 いやぁ、なりますよね。「あーあ」っていう(笑)。
──最初はみんな優しかったんですよね、みんな「夢を持つのはいいことだよ。頑張って」って、大人が優しく応援する感じで。
上田 そうでしたよね。
──そして上田監督がどんどんエスカレートしていったから、宣伝はやめろ的なことを言われ始めたんですけど、監督がすごいと思ったのは「お金目的や営利目的で宣伝してる訳でなく、青春を広げていきたい。もっと日本を熱くしていきたいって心底思って書いてる訳であって、俺はそれが悪い事なんて思わないんです」って言い切ることなんですよ(笑)。
上田 ハハハハハハ! いやぁ……これはいつものインタビューと違いますねえ……(苦笑)。
──ダハハハハ! 最終的にはいい話に着地するから大丈夫です!
上田 えぐられる話ですね……。まあ、そういう時期がありました。
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