スウェーデンの首都ストックホルムから鉄道で3時間ほどの距離にある第二都市のヨーテボリ(Göteborg)は、湾岸都市として発展した歴史を持つ街。

17世紀に「北方の獅子」と呼ばれたグスタフ・アドルフ二世が、スウェーデン唯一の外海へと出られる港であったヨーテボリに町を築き、現在も世界各国からの貨物船や旅客船が立ち寄る港町として賑わっています。

9月後半から10月上旬頃の北欧では紅葉が見られ、気温も一気に下がります。この時期の週末には今年最後のピクニックを楽しむ人が公園に集まっています。

そんな北欧の自然環境ですが、ヨーテボリの中心地には「真冬でも南国気分が味わえる公園」があるんですよ。

それでは、ヨーテボリの園芸協会公園を訪ねてみましょう!

ヨーテボリ中央駅のすぐ近くにある園芸協会公園(Trädgårdsföreningen)は、ヨーロッパの中で最も保存状態の良い19世紀の公園の一つです。

公園内には数千本のバラが見られるローズガーデンと熱帯植物が見られるパームハウスがあります。

特に1878年にスコットランドから取り寄せたイギリス式の温室であるパームハウスは、膨大な費用を注ぎ込みました。

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