世界遺産にして、世界最大のレンガ造りの城、マルボルク城。
旅行サイト、トリップアドバイザーの「死ぬまでに行きたい、世界の名城25選」にも選ばれたこの城は、かつて隆盛を誇ったドイツ騎士団が13世紀に建設した巨大な城塞です。
第二次世界大戦の爆撃で半分以上が破壊されたものの、戦後見事に復元され、1997年には世界遺産に登録されました。
「マルボルク城」という名前は、「聖母マリアの城」の意味で、ドイツ語では「マリエンブルク」と呼ばれます。もともと防衛を目的に建設された城だけに、マルボルク城は外観・内装ともに質実剛健で重厚感たっぷり。
有名なドイツのノイシュヴァンシュタイン城のように、王侯貴族が富や名声を誇示するために造った城とは趣がまったく異なります。
マルボルク城の敷地はなんと21ヘクタールにも及び、東京ドームが4個半も入ってしまう大きさ。ヨーロッパに古城は数あれど、これほどまでに大規模な城にはなかなかお目にかかれません。
マルボルク城があるのは、ポーランド北部の港町グダンスク近郊のマルボルク。グダンスク中央駅からマルボルク駅までは、特急列車で30分強。マルボルク駅からマルボルク城へは、徒歩約20分です。
「ドイツ騎士団の城なのに、なぜポーランドにあるの?」という素朴な疑問を抱いた方もいるかもしれません。建設から現在にいたるまでの700年間、マルボルク城は実に波乱万丈の歴史を歩んできました。
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