■”マクロン代官”と”カルロス屋”が日産を食い物に?

さて、マクロン大統領といえば、「フランス国営企業ルノー」でしょう! そしてルノーといえばカルロス・ゴーン氏の逮捕です。とにかく日仏両国に渡って大きな衝撃が走りました。

経営不振に陥った日産を短期間で再建させた「コストキラー」、経営のカリスマによる過去8年間の報酬の過少記載は何と90億円!にも上るとか。東京地検特捜部に逮捕されており、現在勾留・取調べが行われているようです。日産は早い段階で会見を開き、三菱共に会長職を解任しています。

でもちょい待ち!! それだけのお金を使えたなら、日産の大量リストラなんて必要無かったのでは? と素朴に思ってしまいます。

この一連の逮捕劇。元投資銀行家であったマクロン大統領が日産・三菱をルノーとの経営統合を目論んだ事、生産をフランスに移し、雇用を生み出そうとした事に端を発しています。三社を統合すれば欧州、いや世界的にも巨大な自動車メーカーとなりますから。

日産側からすれば、マクロン氏から食い物にされる事を懸念して、内部告発に踏み切ったわけです。当然我が国政府の関与無しには成し得ないクーデターだと推察します。同時に、欧州軍の創設を呼び掛けたマクロン氏に、不快感を顕にした米トランプ政権の関与も、まことしやかに噂されています。トランプさん激怒したらしいですからね。

日本企業がこれ迄積み重ねてきた「モノ創り」に対する実績とプライドは、例えどの様な形であれ他に利用され、食い物にされる事を許さなかったのでしょう。それを後方から支援したであろう、我が国政府の連携にも称賛の拍手を贈りたいものです。

マクロン、ゴーン両氏が日に日に”マクロンお代官様”と”カルロス屋”みたく思えてくるのは私だけ? 「そちも悪よのう!」なんて(笑)!

そこで欧州軍に激怒!とくれば、米・トランプ大統領! 公約で掲げた国益優先の”アメリカ第一主義”は、米国内で好評価を以て受け入れられている様です。本当にこの大統領、安定してブレがありません。全ては自国の為、自国を最優先する事は、当然といえば当然の事です。そしてそのトレンドは世界中で同盟や、国際秩序よりも自国の国益を第一優先する様な動きにもなりつつあると、先のマクロン大統領は「孤立主義という悪魔」だと懸念を示してます。良く解りません(笑)!

自国第一優先! 孤立主義上等! となりますと、我が日本国。戦後一貫して、米国追従型の政策をとってきましたが、時代は安定のトランプ・安倍政権を迎え、独自路線での国益優先・ジャパンファーストに向けて少しずつ、着実にシフトを始めた様に感じます。

米国不在のTPPは、我が国が実質的に主導している状況ですし、支那中共・北朝鮮との交渉も、表立っては見えにくいですが、確実に成果を上げているようです。米・中・露の間で翻弄され、お財布代わりにされていた頃とは雲泥の差なのです…。

なのですが… 。

「外国人労働者の受け入れ拡大」に向けて、「在留資格を創設する」為の法改正が成立しそうです。在留資格を厳しくするの? それでも外国人労働者の受け入れを増やすわけですよね…。これって時代に逆行してませんか? とても心配しています。聞けば入国管理局が省に格上げされるんだとか、それは良いことだと思うのですが…。

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