U-MUIの総料理長を務めるのは、料理人として20年のキャリアをもつ角谷健シェフ。ミシュラン3ツ星レストランを含め、フランスのリヨンやカンヌ、ブルゴーニュ、東京、伊豆、名古屋、神奈川など、国内外のレストランやオーベルジュで修行した経験を活かし、沖縄県産の旬の食材を使った料理を振る舞います。

もともと自身が食べることが大好きなだけに、「もっといいものを食べたい」と、おいしいものを一番おいしく食べることへの探求心は半端ではありません。フランス滞在中は、レストランでの修行の傍ら、各地の有名レストランや名物を自分の足で食べ歩いたといいます。

角谷シェフが目指すのは、「素材の良さを伝える」こと。沖縄名物として全国的に有名な食べ物はいくつもありますが、沖縄にはまだまだ知られざる魅力がたくさんあります。「料理を通して、伝えきれていない沖縄の良さを伝えたい」と、語ってくれました。

そんな角谷シェフの料理は、素材からして徹底的にこだわっています。U-MUIで提供する料理は、琉球在来種の黒豚「今帰仁アグー」や名護のしいたけ、恩納村のパッションフルーツ、やんばるの島野菜といった、沖縄県産の食材を使ったもの。生産者とのつながりを大切にしている角谷シェフは、おいしいものを足で探し、生産者から直接食材を仕入れています。

いつも食材と生産者への敬意と感謝を忘れない角谷シェフ。食材と生産者への愛とリスペクトは、豚を「豚さん」、生産者を「生産者様」と呼ぶとなど、言葉の端々にも表れています。

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