12ヘクタールある敷地のどこに何を植えるのかは、湿度と日当たりを考えて決めているとのこと。

この農園ではサンジョベーゼ、コロリーノ、カナイオーロなど、トスカーナオリジナルの品種のぶどうを栽培していますが、品種により性質が異なるため、それぞれの特徴を見極め、ベストな場所で栽培していると話してくれました。

剪定や接ぎ木のことを話してくれるお母さん。ここには70年もの古いぶどうの樹もあるそうです。味の濃いぶどうを実らせるためには、どの枝を切り、どの枝を残すかの見極めが肝心とのこと。

アグリソーレではもともとできる限り無農薬有機栽培に取り組んできたそうですが、3年前からはその証書も取得し、より積極的に無農薬有機栽培に取り組んでいるそうです。

具体的には、農薬を使わず、ぶどう畑の畝の間に他の野菜や豆類を植えて土壌の状態を調節する、低い土地では麦を植えて湿気を取る、など。

11月のおよそ1か月弱かけて収穫するというオリーブの実。約15キロの実から、わずか1リットルのオリーブオイルしか取れないそうです。

次ページ