プレスリリース掲載を検討する際、クライアントから「できるだけ安く掲載したい」「掲載費を抑えたい」と相談されることがあります。
PR会社や広告代理店としても、限られた予算の中で掲載先を探す場面は少なくありません。ただし、プレスリリース掲載を料金だけで判断すると、掲載後URLの扱い、掲載可否、PR表記、原稿確認、追加費用などで認識違いが起きる可能性があります。
本記事では、PR会社・広告代理店・制作会社の担当者向けに、プレスリリース掲載を安く依頼したいときに確認すべき項目と、料金だけで判断しないための実務基準を整理します。
安い掲載先を探す前に目的を整理する
プレスリリース掲載を安く依頼したい場合、まず整理すべきなのは「何のために掲載するのか」です。
目的が曖昧なまま安い掲載先だけを探すと、クライアントが求めている成果と、実際に得られるものがずれる可能性があります。
たとえば、以下のような目的が考えられます。
- ✓ クライアント報告用の掲載URLを用意したい
- ✓ 新商品やサービス発表の掲載実績を整理したい
- ✓ 自社サイトやSNSで紹介できる掲載先がほしい
- ✓ PR TIMES以外のニュースサイト掲載先も提案したい
- ✓ 複数本の掲載をできるだけ効率よく進めたい
このように目的を整理しておくと、単に「安いかどうか」ではなく、「その料金で目的に合う掲載ができるか」を判断しやすくなります。
実務ポイント:
安い掲載先を探す前に、「掲載URLを何に使うのか」「クライアントへ何を報告するのか」を決めておくと、料金比較で判断を誤りにくくなります。
料金だけで判断すると起きやすい問題
掲載料金が安いこと自体は、クライアントにとって分かりやすいメリットです。しかし、料金だけで掲載先を選ぶと、進行中や掲載後に確認すべきことが増える場合があります。
特に代理店案件では、以下のような問題が起きやすくなります。
- ✓ 掲載後URLをクライアント報告に使いにくい
- ✓ 掲載条件や追加費用が分かりにくい
- ✓ 原稿修正や画像対応の範囲が曖昧
- ✓ 掲載可否の判断フローが見えにくい
- ✓ PR表記やリンク属性を説明しづらい
- ✓ 希望公開日や短納期対応の条件が合わない
掲載費を抑える場合ほど、条件確認は重要です。安価な掲載先でも、条件が明確で、掲載後の報告に使いやすいなら有力な選択肢になります。一方で、条件が曖昧なまま進めると、代理店側の確認工数が増えることがあります。
基本料金に何が含まれているかを確認する
安く見える掲載料金でも、基本料金に含まれる範囲は掲載先によって異なります。
見積もりを確認するときは、まず以下を確認しましょう。
- ✓ 掲載料金に原稿確認が含まれるか
- ✓ タイトルや見出し調整が含まれるか
- ✓ 画像掲載が含まれるか
- ✓ リンク先URLの設置が含まれるか
- ✓ 掲載後URLの共有が含まれるか
- ✓ 掲載前確認や修正対応の範囲が決まっているか
基本料金に含まれる内容を確認せずに進めると、後から「その対応は別費用です」となる場合があります。特にクライアントへ先に金額を出している場合、追加費用の説明が難しくなるため注意が必要です。
見積もりで確認すべき項目は、以下の記事でも整理しています。
追加費用が発生する条件を確認する
掲載費を安く抑えたい場合でも、追加費用が発生する条件を確認しておくことは欠かせません。
特に以下のような対応は、別途費用になることがあります。
- ✓ 原稿の整文や構成調整
- ✓ タイトルや見出しの作成・調整
- ✓ 画像素材がない場合の画像選定
- ✓ 広告表現や表記ゆれの確認
- ✓ 即日・短納期での進行
- ✓ 休日や時間外の対応
安価なプランほど、対応範囲が限定されている場合があります。そのため、クライアントに案内する前に、「どこまでが料金内で、どこから別費用か」を確認しておくことが大切です。
確認しておきたい一文:
基本料金に含まれる範囲と、原稿調整・画像選定・短納期対応などで追加費用が発生する条件を、事前に確認しておきましょう。
原稿支給で進められるかを確認する
掲載費を抑えたい場合、完成原稿を支給できるかどうかは大きなポイントになります。
原稿、画像素材、リンク先URLが揃っていれば、媒体側の作業量を抑えやすく、シンプルな進行にしやすい場合があります。一方で、原稿作成や整文、見出し調整、画像選定などが必要になると、追加費用が発生する可能性があります。
原稿支給で進める場合は、以下を確認しておきましょう。
- ✓ 本文原稿が完成しているか
- ✓ タイトル案があるか
- ✓ 画像素材が用意されているか
- ✓ リンク先URLが確定しているか
- ✓ 会社名、商品名、サービス名の表記が統一されているか
- ✓ クライアント確認済みの内容か
ただし、原稿支給であっても、媒体側の確認や調整が入る場合があります。「完成原稿を渡せば必ずそのまま掲載される」と考えず、掲載可否や表現確認の前提を押さえておく必要があります。
原稿支給での掲載については、以下の記事でも詳しく整理しています。
掲載後URLを報告に使えるか確認する
PR会社や広告代理店がプレスリリース掲載を依頼する場合、掲載後URLをクライアント報告に使えるかどうかは重要な判断基準です。
たとえ料金が安くても、掲載後のURLが確認しづらい、記事タイトルや掲載内容が報告資料に入れにくい、掲載媒体名や掲載日を整理しづらいと、代理店側の報告作業が難しくなります。
掲載後URLについては、以下を確認しておきましょう。
- ✓ 掲載後のURLを共有してもらえるか
- ✓ 記事タイトル、掲載日、媒体名を確認できるか
- ✓ クライアント報告資料に記載しやすいか
- ✓ 自社サイトやSNSで紹介しやすいか
- ✓ 掲載内容が原稿内容と大きくずれないか
掲載URLをクライアント報告に使う考え方は、以下の記事でも整理しています。
PR表記やリンク属性を説明できるか確認する
安価な掲載先を選ぶ場合でも、PR表記やリンク属性の確認は必要です。
代理店案件では、クライアントから「PR表記は入るのか」「リンクはどう扱われるのか」「SEO効果はあるのか」と質問されることがあります。このとき、被リンク効果や検索順位上昇を保証するような説明は避けるべきです。
確認しておきたい項目は、以下です。
- ✓ PR表記や広告表記が入るか
- ✓ sponsored や nofollow などリンク属性の扱い
- ✓ リンク先URLは何本まで入れられるか
- ✓ リンク位置やアンカーテキストの指定ができるか
- ✓ SEO効果を保証する表現になっていないか
掲載料金を抑えたい場合でも、PR表記やリンク属性を曖昧にしたまま進めるのは避けた方が安全です。クライアントには、掲載URLの活用や報告のしやすさを中心に説明し、SEO目的だけに寄せないことが重要です。
PR表記やリンク属性については、以下の記事でも確認できます。
安い掲載先を比較するときのチェックリスト
複数の掲載先を比較する場合は、料金表だけでなく、実務上の条件を並べて確認すると判断しやすくなります。
料金だけで判断しないための確認項目
- ✓ 基本料金に何が含まれているか
- ✓ 追加費用が発生する条件は明確か
- ✓ 原稿支給で進められるか
- ✓ 画像素材やリンク先URLの扱いは明確か
- ✓ 掲載後URLを報告資料に使いやすいか
- ✓ 掲載可否の確認フローがあるか
- ✓ PR表記やリンク属性を説明できるか
- ✓ 支払い方法や進行開始条件が分かるか
このように比較しておくと、クライアントから「なぜこの掲載先なのか」と聞かれたときにも説明しやすくなります。
料金相場を見るときの注意点は、以下の記事でも整理しています。
クライアントに説明するときの文例
安価な掲載先を提案する場合でも、クライアントには料金だけでなく、条件もあわせて説明する必要があります。
以下のような文面にすると、過度な期待を避けながら説明しやすくなります。
クライアント向け説明文例
掲載費を抑えた形で進行する場合、完成原稿・画像素材・リンク先URLをご支給いただく前提で、ニュースサイト上に記事として掲載する想定です。
掲載後のURLは、クライアント報告資料や自社サイト、SNS、営業資料などで、掲載情報を確認するURLとしてご活用いただけます。
掲載可否は媒体側の確認後に確定します。原稿調整、画像選定、短納期対応などが必要な場合は、別途費用が発生する可能性があります。
このように、費用を抑える前提、掲載後URLの使い方、追加費用の可能性をセットで伝えると、クライアント側も判断しやすくなります。
提案書には安さだけでなく進行条件も入れる
掲載費を抑えた提案をする場合でも、提案書には進行条件を明記しておく必要があります。
提案書に入れておきたい項目は、以下です。
- ✓ 掲載媒体名
- ✓ 掲載メニュー名
- ✓ 掲載料金
- ✓ 原稿支給の前提
- ✓ 掲載後URLの報告有無
- ✓ 追加費用が発生する条件
- ✓ 掲載可否は媒体確認後に確定する旨
提案書に掲載費を入れる考え方は、以下の記事でも整理しています。
掲載料金の基本的な考え方も確認する
安い掲載先を探す場合でも、掲載料金の基本的な考え方を押さえておくと、クライアントへの説明がしやすくなります。
掲載料金は、単なる作業費ではなく、掲載面、原稿確認、画像・リンク確認、掲載可否確認、掲載後URLの活用などを含めて考える必要があります。
掲載料金をクライアントに説明する方法は、以下の記事でも確認できます。
掲載先選び全体の考え方も確認する
プレスリリース掲載を安く依頼したい場合でも、掲載先選び全体の考え方を押さえておくことは重要です。
PR会社・広告代理店の担当者は、以下の観点で掲載先を整理すると判断しやすくなります。
- ✓ クライアント報告に使いやすい掲載URLか
- ✓ 原稿支給で進めやすいか
- ✓ 料金や追加費用を説明しやすいか
- ✓ PR表記やリンク属性を確認できるか
- ✓ 掲載可否や表現確認の前提が明確か
- ✓ 複数本や継続掲載にも相談できるか
掲載先選びの全体像は、以下の記事でも整理しています。
NEW'S VISIONのプレスリリース掲載について
NEW'S VISIONでは、PR会社・広告代理店・制作会社・広報支援会社のご担当者様向けに、プレスリリースや企業告知のニュースサイト掲載についてご相談を受け付けています。
一斉配信サービスではなく、NEW'S VISION上に記事を掲載するメニューのため、掲載後のURLをクライアント報告、自社サイト、SNS、営業資料などで活用しやすい形で整理できます。
完成原稿・画像素材・リンク先URLをご支給いただく形での掲載相談、編集部サポートが必要な案件、複数本掲載、継続掲載、サブスク月5本パックなど、案件の進行状況に応じてご相談いただけます。掲載可否は編集部判断となるため、内容や希望時期が決まっている場合は、事前に掲載条件をご確認ください。