移民の増加で多宗教国家となっただけでなく、イギリス人自身の急速なキリスト教離れも手伝い、宗教的な色合いが濃い商品は売りづらくなっており、企業も売り上げを優先し、宗教色を排除した商品開発をするようになっています。

チョコレート・エッグのパッケージを見ても、「Easter」の文字すらないもの、あっても小さく表示されているものが目立ちます。
中にはイースター向けに開発されチョコレート・エッグ商品と並べられるも、もはやイースターからかけ離れた商品も置かれています。

近年のトレンドは巨大化と高級化。エッグ・ハントに使用するものは小さめ、プレゼントには大きく見栄えの良いチョコレート・エッグが好まれています。

ロンドンの一般的なスーパーで売られている様々なチョコレート・エッグをご紹介しましょう。

・イギリスのチョコレートと言えば「カドべリー(Cadbury)」

1824年にイングランド中部の街バーミンガムで小さな商店としてスタートしたカドベリーは、今年で創業194年を迎えるチョコレートの老舗。

今年はイースター・シーズンに合わせてイギリスで公開された映画「ピーター・ラビット(Peter Rabbit)」とタイアップしたプレゼント・キャンペーンを展開しています。

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