人生をエンターテイメントにしたい

──映画を作るって奮起してからの計画としては、「2010年中(26歳)には映画の現場に入って腕を磨く! 2014年(30歳)までにはシナリオか短編映画で何かしらの賞を取り、実績を作る! 2019年中(35歳)までに史上最強の映画制作組上田組(黒澤組みたいな感じね)を確立! 面白い映画をガンガン創って、ガンガン上映する! 日本中、世界中に、愛と笑いと感動を贈り続ける!」って書いてたんですけど、意外と順調ますよね。

上田 へーっ、すごっ! それは完全に忘れてました。2019年、来年ですね。どこか頭の中で残ってたのかもしれないです。

──そして「2044年(60歳)までに、アカデミー賞作品賞を受賞する!」っていうのもありましたけど。

上田 それは相当大人になってからですよね。高校のときは「25歳までにアメリカのアカデミー賞を獲る」って言ってましたからね、「オーソン・ウェルズの記録を抜く」って。

──ダハハハハ! 25歳までにやってることはカフェバー出店を目指すとか、もっと遠回りでしたよ!

上田 ちょっと覚えてるのが、20代前半のときに占い師に占ってもらって、「あなたは20代前半はすごく無駄な動きが多いけれども、30歳になってからそれがすべて実を結び始める」って言われて。それを最近ちょっと思い出しましたね。

──恐ろしいレベルの当たり方で(笑)。 

上田 それが占いなのか、それを聞いた俺が何か潜在的にあったのかわかりませんが。

──大きなことを言う癖はずっと抜けてなくて、このぐらいの時点でも「自分の映画で日本を変える、世界を変える」みたいなことは言ってましたよね。

上田 それは最近も言ってる可能性ありますね。

──「夢は宇宙一の映画監督」っていうのもですか?

上田 宇宙一の映画監督……当時はガチで思ってる可能性ありますからね、将来的には火星人とかが映画を作る可能性があっても負けないぞっていう。

──「この地球上で一番泣いたり笑ったりしたヤツとして死にたい」っていう目標はまだ残ってるんですか?

上田 それはちょっとまだ残ってると思いますね。映画にいま集約してますけど、映画監督っていう意識でもないときもあって。岡本太郎も言ってるんですけど……。

──お、来た!

上田 「芸術家・岡本太郎じゃなくて人間・岡本太郎でありたい」って。人生をエンターテインメントにしていきたいんだろうなっていうのは思いますね。舞台とかもやったこともありますし、自分の結婚式のとき、結婚式って妻側が気合い入れるじゃないですか。でも、俺のときはホントに俺がすごい気合いを入れて、俺たちの作品を最高傑作にする、と。

──お父さんとダンスしたんでしたっけ?

上田 そうです。フラッシュモブを入れたり、映像も4種類作ったり、いままでの俺の最高傑作を作るって言って結婚式をやったり、映画だけじゃなくて毎回エンターテインメントにしたいんだろうなっていうのはありますね、エンターテイナーでありたいというか。だから逆境が来ても、「来た来た!」っていう感じがあるんですね。

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