総合人材サービスを提供するパーソルホールディングスは3月30日、「PERSOLWork-Style AWARD 2021〜はたらいて、笑おう。〜」授賞式を開催した。

「PERSOL Work-Style AWARD 2021〜はたらいて、笑おう。〜」は、部門別にパーソルグループのグループビジョン「はたらいて、笑おう。」を、この1年間でもっとも体現していた人たちに贈るアワード。

3回目の開催となる今回は、世の中が大きく変化した中でもいち早く対応し、「時代にあわせた新しいはたらき方」を体現した人を表彰。今年度は同社グループ社員の意見に加え、時流を取り入れるという意味合いから公式Twitterで行った一般公募に寄せられた意見も取り入れながら選定を行った。

同アワードでは、敬意を込めて受賞者を「グッドワーキスタ」と呼んでいる。当日はコロナウイルス感染予防対策を徹底した上で授賞式を行い、「アクティブシニア」「ふるさと貢献」「パラレルキャリア」「ダイバーシティ」「グローバルチャレンジ」「ネクストキャリア」「著名人」「キャラクター」の計8部⾨のグッドワーキスタを発表した。

発表にあたりパーソルホールディングス代表取締役社長 CEO水田正道さんは、「2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちのはたらき方、生き方、価値観などの前提がすべて変わった1年だった。テレワークや副業、フリーランスなどの新しいはたらき方が一気に広がった。これからはまさに『個』が重要な時代になると考えている。自分自身で仕事やはたらき方を決めることこそが『はたらいて、笑おう。』の大前提だと思う。そんな中で前向きに取り組み、チャレンジしている8名の皆さまは、まさにこれからの時代のはたらき方を体現している方々だと考えている」とコメントした。

授賞式では、近年YouTubeクリエーターとしても活躍の場を広げているマルチタレントで「キャラクター部門」を受賞したガチャピンと、漫才コンビ「ラランド」のボケ担当で今年に入り個人の芸能事務所を設立し会社員と芸人の兼業を表明した「著名人部門」受賞のサーヤさんが登壇し、トークセッションを実施した。

サーヤさんは子役時代にポンキッキーズに出演しており、ガチャピンとは10数年ぶりの再会。サーヤさんが「ムックとの仲良しの秘訣」について質問するとガチャピンは「2人でいると腹立つこともある。なんだよと言ってしまったり、時々スタッフさんに『ムックってさー』て話しちゃったりもする。そういうことを言った後って、一見すっきりするようで、なんかちょっともやもやする、そうしたら謝ることにしている。あとありがとうとちゃんと伝えるようにしている」と回答。

ガチャピンから「どうやったらYouTubeの再生回数を増やせるか」と質問すると、サーヤさんは「サムネイルにかかっている。キャッチャーなタイトルがついていると違う」と、広告系の仕事を兼業している彼女らしいアドバイスも飛び出した。

これからチャレンジしたいこととして、サーヤさんは「まずM-1で優勝したい。その先は演技や音楽とか、ガチャピンさんみたいにスポーツとか、いろいろマルチに活動していきたい。だけど、まずはM-1」と意気込みを語り、ガチャピンは、「やりたいことはたくさんあるけど、全国のお友達と直接会えるようになりたいなと思っている。そこでムックのピアノと僕のお歌を披露する、これがとりあえずチャレンジしたいこと」と回答した。

以下、オンラインで授賞式に参加した「パラレルキャリア部門」受賞の行武亜沙美さんと、「グローバルチャレンジ部門」を受賞した鬼島一彦さんのコメントを掲載。行武さんはコミュニティマネージャー/ワークキャリア事業マネージャー/コワーキングコミュニティhinode店長であり「パラレルキャリア」という言葉を身をもって体現している。

行武亜沙美さんノミネート・受賞理由:

一度、仕事を辞め、専業主婦になったにも関わらず、そこから自分の得意なもの(「図解」)を見出し、生かしていく中で、行武さんらしい等身大の、パラレルキャリアを築かれていらっしゃる点、また、コミュニティ運営を通じて、自分のみならず、周囲の方の得意なこと・好きなこと・その人らしさを引き出し互いに生き生きとはたらき、生きていける空間づくりに取り組まれている姿が、まさに、「PERSOL Work-Style AWARD 2021~はたらいて、笑おう。~」のパラレルキャリア部門、“はたらく形にとらわれず、さまざまなはたらき方で社会貢献しているグッドワーキスタ”であり、「はたらいて、笑おう。」を体現されていると考えたため。

―――「パラレルキャリア部門」でのグットワーキスタ選出、おめでとうございます。

行武亜沙美さん(以下、行武):ありがとうございます。初めはうれしさというよりも、「なぜ私だったのだろう」という驚きの方が大きかった。他のノミネーターや受賞者の方が錚々(そうそう)たる面々だったため、繰り返しサイトを見るたびにじんわりうれしさが込み上げてきました。

―――行武さんは、複数の企業に所属しながら、さまざまな業務を担当しています。なぜこのようなはたらき方をするに至ったのでしょうか。

行武:実は今のはたらき方を目指して行動をしてきたわけではなく、いろいろと試しながら自分に合う気持ちの良いものだけ残してここに至るという感じですね。もともとは専業主婦をしていたのですが、あまり家に入っているのが向いておらず、身近なところでパートタイムから始めようというのが最初でした。当時はまったくパソコンが使えなかったのですが、タイミング良く友人に声をかけていただき、WEBの業界に入ったことが次のステップ。そこからWEB関連の仕事が増え、だんだん軌道に乗ってきた、というよりも歯車が回ってきたような印象があります。

―――はたらき方の特徴について教えてください。

行武:キーワードとして一つ挙げられるのが「コミュニティ」。私は圧倒的プレイヤーというよりも、人と人との間に立って潤滑油(じゅんかつゆ)のような役割になることが多いです。千葉県いすみ市という海沿いの田舎街に住んでいるのですが、そこへは全国からキャリアスクールを受けに来る人が多く、彼らがいすみ市を気に入ってくれて、もう少しいてみようかなというときに、私がさまざまな人を紹介することで、だんだんと外部受講生から一市の住民に変化していく。溶け込んでもらう助けになるような動き方をしています。

―――今回のアワードは「はたらいて、笑おう。」というコンセプトでしたが、行武さん自身が“はたらいて笑っている”と一番感じる瞬間を教えてください。

行武:居心地の良い環境を作ることで、今までチャレンジできなかった人が自分らしくはたらいているのを見たとき。自分が何か活躍したときというよりも“ほら、やっぱりこの人できるでしょう!”というときの方がうれしいですね。

―――最後に、今後の展望について、お聞かせください。

行武:本業では現在、キャリアスクールで事業マネージャーを務めているのですが、今後教育のインフラになれると良いなと考えています。今の学校教育もちろん大切ですが、キャリア教育の必要性ってすごく高まっているという話を小学校の先生から伺いまして。既存の教育機関などと連携しながら教育事業をしていきたいです。また、個人的には村作りがしたい。子育ては一人でやるよりもみんなでできれば大変さも軽減できるし、楽しくもなる。親御さんがはたらきながらきちんと生計を立てていき、それを子どもたちが見て「ここに残るのも良いな」と思ってくれるような村が作りたいです。

「グローバルチャレンジ部門」を受賞した鬼島一彦さんは、ロシアを拠点にMTCJAPAN 取締役経営者/ HinomaruNoodle 代表取締役経営者/Choudo Ramenブランドシェフ共同経営者/Ennichi(日式カフェ居酒屋)共同経営者として、現地出身の奥様と二人三脚で日本文化の振興に挑んでいる。

鬼島一彦さんノミネート・受賞理由:

元“看護師”ということにとらわれず、医療コンサルティングからラーメンまで幅広い事業を手掛けていらっしゃり、自分のバックグラウンド・経験を強みに仕事を生み出し、生きるようにはたらかれていらっしゃる点、また、ロシアという元々は所縁のない見知らぬ土地で、行動を起こし続け、自分のフィールドを開拓、チャレンジし続けている姿勢が、まさに、「PERSOL Work-Style AWARD 2021~はたらいて、笑おう。~」のグローバルチャレンジ部門、“国籍や出生地を問わず、自国の枠を超え活躍するグッドワーキスタ”であり、「はたらいて、笑おう。」を体現していると考えたため。

―――「グローバルチャレンジ部門」でのグットワーキスタ選出、おめでとうございます。

鬼島一彦(以下、鬼島):ありがとうございます。これまで私はロシアを拠点に活動し、あまり日本に向けて大きく情報発信ができていなかった中で、注目していただいたことに対して喜びと驚きがありました。何より仲間と取り組んできた事業内容を評価していただいたことが一番うれしいです。

―――鬼島さんは、医療看護師で活動する傍ら、飲食の業界にも携わっていますが、具体的にはどのようなはたらき方をしているのでしょうか。

鬼島:もともとは日本で看護師として7年間はたらいていましたが、過去にバックパッカーをした経験などから海外ではたらきたいと思うようになり、2012年の終わりにロシアで事業をスタート。ロシアで対応できない治療を日本でできるようにするコーディネートなどを担当しています。患者さんのデータをロシア語から日本語に訳して日本のドクターへ相談。日本で治療できることになれば、私も同行して患者さんを日本にお送りすることもあります。反対に、ロシアに渡航してきた日本人旅行者が怪我や病気をした場合、私が間に入って日本の保険会社とやりとりをすることもあります。ほかにも、母子手帳の開発や病院食などの開発などにも携わっていますが、どちらかというと私は、ゼロからイチを生み出すことに情熱を注いできました。そこで生み出されたものを私の仲間たちがさらに大きくしてくれます。

―――今のはたらき方の特徴を教えてください。

鬼島:コロナ禍において、リモートワークが世界的にかなり進みましたが、それ以前から私たちはリモートワークを取り入れていました。実際に週に2回、オフィスで社員とミーティングしてそれ以外はリモート。そもそも日本とは6時間くらい時差があるため午前中は日本側と、午後からはロシア側とミーティングをするなどスケジュールの組み方が変則的でした。ですから、場所も時間も限定しないはたらき方を取り入れてきた。当時から必ずしもオフィスに集まって仕事をすることは効率的ではないと考えていました。

―――今回のアワードは「はたらいて、笑おう。」というコンセプトでしたが、鬼島さん自身が“はたらいて笑っている”と一番感じる瞬間を教えてください。

鬼島:ビジネスというのをまったく知らないまま事業を始めたので、周りの方々にいろいろなことを教えていただき、支えてもらいながら今の自分があります。そう思うと、やはり共にはたらく仲間と一緒に仕事に取り組んでいるときは、私にとってかけがえのない時間。さらに、同じ目標に向かって一生懸命取り組み、なんらかの成果につながったときはやはりうれしいですね。

―――最後に、今後の展望について、お聞かせください。

鬼島:私の実家が山形でラーメン店を営んでいるということもあり、ロシアでラーメンの作り方をずっと教えてきたのですが、2017年に製麺所を作り、今ではロシアの半分以上の地域に卸すまでになりました。今後は、健康とおいしさの2つの観点から、日本酒や麹などを通じて昔からある日本の食文化を、ロシア含め世界へもっと広めていきたい。私は地元山形から麹菌を輸入していますが、ロシアで日本酒を造ることで現地にいる人たちとのハブになるだけでなく、山形にも貢献していきたいです。

■「PERSOL Work-Style AWARD 2021〜はたらいて、笑おう。〜」受賞者一覧

  • 「アクティブシニア部門」(はたらくことを通じて、「人生100年時代」を体現するグッドワーキスタに贈られる賞):伊藤久夫さん(株式会社アート代表取締役)
  • 「ふるさと貢献部門」(地域の魅力や価値に目を向け、活性化に貢献したグッドワーキスタに贈られる賞):秋元里奈さん(食べチョク(株式会社ビビッドガーデン代表取締役社長)代表)
  • 「パラレルキャリア部門」(形にとらわれず、さまざまなはたらき方で社会貢献しているグッドワーキスタに贈られる賞):行武亜沙美さん(コミュニティマネージャー/ワークキャリア事業マネージャー/コワーキングコミュニティhinode店長)
  • 「ダイバーシティ部門」(性差、⼈種、国籍にとらわれず⾃分にしかできないはたらき方を実践したグッドワーキスタに贈られる賞):海音さん(モデル)
  • 「グローバルチャレンジ部門」(国籍や出生地を問わず、自国の枠を超え活躍するグッドワーキスタに贈られる賞):鬼島一彦さん(MTCJAPAN 取締役経営者/ HinomaruNoodle 代表取締役経営者/Choudo Ramenブランドシェフ共同経営者/Ennichi(日式カフェ居酒屋)共同経営者)
  • 「ネクストキャリア部門」(はたらく環境やステージを変え、さらなる飛躍や成長を遂げたグッドワーキスタに贈られる賞):三原菜央さん(株式会社スマイルバトン代表取締役)
  • 「著名人部門」(自身の仕事やはたらき方を通して、視聴者のはたらき方に対する価値観をアップデートしたグッドワーキスタに贈られる賞):サーヤさん(漫才コンビ「ラランド」)
  • 「キャラクター部門」(漫画・アニメ・ドラマなどフィクションの世界で、はたらき方の多様性を実現し、インパクトや感動を与えたグッドワーキスタに贈られる賞):ガチャピンさん(マルチタレント・YouTubeクリエイター)

 

■関連リンク
PERSOLWork-Style AWARD 2021 はたらいて、笑おう。 | PERSOL(パーソル)グループ
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