4月18日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、岸田文雄首相(65)襲撃事件についてあらためて報道。コメンテーターとして出演している局員の玉川徹氏(60)の発言に視聴者からさまざまな意見が寄せられている。

この日、番組では昨年7月に発生した安倍晋三元首相(享年67)の銃撃事件の教訓が生かされず、襲撃事件が起こった漁港で手荷物検査が行われなかったことを指摘。さらに、容疑者がいた場所は高さ1メートルほどのポールで囲われた聴衆スペースで、誰でもまたいで入れることが問題視されていた。

この事件について玉川氏は、「テロは日本の土壌で起きる余地は充分にあると思った方がいい」としたうえで、安倍元首相銃撃事件の山上徹也被告(42)について触れ、「山上被告の事件もそうですけど、自分が捕まってもいい、自分が傷ついてもいいけど、犯罪を犯すっていうところには絶望があると思うんですよ」と持論を展開した。

玉川氏はこうした事件を起こす人物像について、「自分の将来に対する絶望がなかったらですね、捕まっていいとか、それで自分が傷ついたり死んだりしてもいいと考えませんからね」とし、「そういう絶望が、特に若者の中にある土壌っていうのが充分日本にあると考えなくてはいけない」と強調した。

玉川氏は続けて「将来に対して希望が持てない、自分がいまいるこの場所から抜け出すことからできないんだって絶望してしまったときにですね、その絶望感が人によっては色んなところに向かうんだと思うんですけど、その向かう先がテロに向かってしまう」と、若者の絶望がテロを起こさせてしまうという自身の考えを熱弁していた。

しかし、この発言に視聴者からは「玉川さん、山上擁護?」「絶望してやったと決めつけるな。こうやってマスコミが煽動してるんだよ」「そうやってテロリストを擁護するから調子に乗るのでは?」といった異論が噴出している。

山上被告や今回の木村隆二容疑者(24)が行ったのはテロ行為であり、その背景に同情するのは第二の山上を生み出すことにも繋がることになりかねない。玉川氏の論説に疑問を抱いた視聴者は少なくなかったようだ。