1月6日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)では、高級車「レクサス」の窃盗被害を報道。窃盗の手口を紹介する内容に、「盗む手口を報道したらダメじゃねぇ?」「これから車の盗難は増えるかも」と疑問の声が集まっている。

現在、高級車「レクサス」の盗難被害を訴える声がSNS上で相次いでおり、その被害は全国各地でみられるという。番組では新年早々に被害にあったという人物を取材し、独自入手した窃盗の一部始終を放送した。

その手口は、標的のレクサスを隠すように白い車が車道に停車したあと、白い帽子をまぶかにかぶった人物が車から降りて運転席の前にしゃがみ込み何やら作業後、乗ってきた車にいる仲間と喋っているうちに、ものの数分でレクサスのドアが解錠。再び運転席で作業をすると、犯人はそのまま車に乗って走り去ってしまうというもの。犯人が現れてからわずか8~10分の犯行だった。

被害者によると純正のセキュリティを装備していたそうだが、映像を見る限りではセキュリティ装置は発動していなかった模様。さらに番組では「CANインベーダー」という特殊な機器を使った犯行手口が増えていると紹介し、番組アナウンサーがフリップを使いながら、直接「CANインベーダー」を車につなげると、自動車のコンピューターに侵入し制御信号を偽造し、ロック解除やエンジン起動ができることも詳しく伝えた。

しかし、こうした番組内容に視聴者から「わざわざ車の盗難の手口紹介してなにしたいん?」「車の盗みの手口を解説してしまうマスゴミ」「これからレクサスの盗み方講座始まっちゃうの?」との声が集まっている。

「しかも窃盗被害を防ぐ手立ては今のところないとのこと。窃盗の手口だけ明らかにしたところで、ハンドルロックやタイヤロックをつけたり、盗まれたあとの対策として車にGPSをつけるなどでしか対策できないそうです。そのため『車の盗難は増えるかもしれない。捕まった人。めざまし8で手口を見たからやってみたって供述してね』『レクサスの純正防犯装置が役に立たない事が全国報道でバレてしまったな』と不安視する声もあがっていました」(週刊誌記者)

犯行の一部始終を独自入手し喜々として放送した『めざまし8』だったが、犯行の手口を事細かく紹介することに何の意図があったのか。疑問は残るばかりである。